雲水御用達!用語集

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ビールのこと。

雲水はお寺では基本的にはお酒を飲めないとされているが般若湯という言葉もあるように「飲んでもいいけれど、飲まれてはいけない」などといわれることも多い。

永平寺では無論飲酒は厳しく禁じられているが伝説によると、「泡」と称してアルコールの混入された麦を原料とする発泡性のある飲み物をこっそりと飲むことがあるという。

その際は、例え缶ビールでも娑婆のビアホールで飲んでいる気分を少しでもだそうと「ビアホール持ち」と呼ばれる特殊な堅持法が考案され、絶大な支持を集めているという。

以下は娑婆でも雲水達がついつい「ビアホール持ち」をしてしまった瞬間をとらえた貴重な写真。

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永平寺で修業することを「安居する」という。

修業期間は「安居期間」。修行中は「安居中」。永平寺で同じ年に修行した仲間のことを「同安居」。平成16年に上山した仲間を「16年安居」などといったりする。
冬制中の前に上山する和尚達のことをいう。

永平寺に新しく上山してくる雲水は毎年100名程いるがそのほとんどは夏制中の前2月から3月末までに上山してくる春安居、とよばれる雲水達である。

冬制中の前に上山してくる秋安居は毎年10名程で少数派な為、微妙な立場になる。
春安居のものからすると厳しい冬の寒さの中で上山してきていないし、「同安居」とは心底いいにくい部分がある。
翌年の春安居のものからすると、半年しか変わらないけれども古参である、という具合である。

しかしその分彼らは秋安居ならではの苦労を多くしており、他の人の気持ちを敏感に察して声をかけてくれたりこまやかな優しさをもつ和尚が多かった。身近な古参ということで色々な相談にものってくれたし、とても頼りになる存在だった。

ちなみに拙僧は春安居だった。
行者とは地位のある和尚の側に使えていろいろなお世話をするもののことをいう。
類義語に侍者(jisha)という言葉もある。
線香をもったり、靴をだしたり、ドアを開けたりエレベータを呼んでおいたり、車の手配をしたり、いろいろな雑用をこなす。
L.A.はサンタモニカに住んでいるアーティスト。永平寺を降りてアメリカを旅した時は一ヶ月程アンソニーの家に居候させてもらった。
日本ではバーニーズニューヨーク新宿店、横浜店、ハーバー・サーカス神戸店等の店舗デザインを手がけたこともある。
永平寺で修行をする際の必需品達。生活用品一式や、着物、書道用品等をいう。古参オッサンからは度々「行履物をととのえなさい」と怒られたものだ。

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