線香をさす香炉のなかの灰をきれいにまったいらに戻すことを灰ならしという。娑婆では線香の燃えかすがたまっている香炉をよく目にするが永平寺の法堂では一本線香を燃やす旅に必ず灰ならしをする。
まずはピンセットで燃え残っている線香をつまみ出し、先を切った筆で灰の上の線香の燃えかすをひろいその後、金属板を使って灰を平にならす。
上手にやるにはかなりの技術が必要。
法要の呼称の一つ。
もともと承陽殿で行われる御開山道元禅師らへの挨拶の法要で献湯諷経と呼ばれるが、法堂で行われる際は法堂献湯という。
通称法献(hakken)で、法堂献湯の際に使う木魚は承陽殿から持ってくる重厚なバイを使い打ち方も他のお経と異なる。
その木魚の響きはどんなスピーカシステムのウーファも裸足で逃げ出すほど肚からこみ上げてくるような重低音である。
お酒のこと。永平寺では元旦など特別な行事の時にお酒を飲むことがあるがその際もおおっぴらにお酒と言わず「智慧がつく水」ということで「般若(智慧の)湯」と称して飲酒をする。
僧堂の隣にある雲水達が勉強したり、坐禅をしたりする場所。
僧堂とは違い、歯ブラシや文房具等の生活用品をしまう場所があり、雲水の生活の基盤となっている部屋。
お山用語のあとにつけて使い、「〜罷」で「〜の後」という意味になる。
開枕罷なら開枕した後、粥罷なら粥、つまり朝食の後、という意味。
夜坐罷、作務罷、などなど無限大に応用が可能。
また永平寺では「朝課のあとに光明蔵で写真を撮る」という時には
「了って owatte」という表現をする。
この場合、「朝課 了って 光明蔵にて記念撮影」となる。
その齢は50歳を超える平成16年安居最年長。同安居で最も有名なオッサンの一人。シャバにいるころは技術屋でロケットの開発をしていたらしい。一見人当たりがとてもよく、実際いろんな面白い話をしてくれる為とても好きだったのだが安居年数を重ねる度に様々な事実が発覚していく・・・「博法老師の設計したロケットには誰ものりたくない」が一般的な見解。
「博峰老師」の愛称でよばれ、永遠のライバル徹玄兄との人日筵での対決はあまりにも有名。
雲水達による永平寺の通称。おやま、ともいう。正式名称は吉祥山永平寺。