雲水御用達!用語集

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開枕罷10時半から当番の寮舍の役寮さんと、寮長さん、接頭で山内をくまなく巡り、火防を中心とした点検を行う。点検をする寮舍は毎日交替する。

点検の仕方は役寮さんの方針によって様々。
一番点検、二番点検と二回巡る役寮さんもいれば、ひとつひとつの部屋を丁寧に開けて見回る役寮さんや、走り去るようにして点検を終わらせる役寮さんもいる。

山内全域の就寝場所と人数は点検をする寮舍に伝えられており、点検がくるまでに布団に入っていなかった場合特別に重い罰となる(点検GET)。
滅多にないが、雲水が逃げ出したり侵入者がいたり、異常がある場合は大騒ぎになる。

点検をした役寮さん、寮長さん、接頭は次の日の朝課が終わるまで寝ていていいことになっている。

役寮さんによって点検の厳しさや、自分の寮舍に来る早さや順番が違う。中には「某部長」のような役寮さんもいてそんな時、雲水達はイタズラッコのような瞳を輝かせて「今日はいい風が吹いている・・・」とつぶやくという・・・
寮長さんの配役名の一種。

法具等を管理する知庫寮や、食品を保存しておく庫院、作務の道具等が保管してある直歳寮等の寮長さんの別名として使われる。
鉢は応量器をさし、応量器を開いて食事の準備をすることを意味する。
老師の祖録に関するお話を聞く時間を提唱の時間という。

村上老師が正法眼蔵についてお話しする場合、「村上老師の正法眼蔵提唱」となる。

いわゆる娑婆でいう台所を「典座寮」と呼ぶ。
しいたけ典座の話で有名な典座和尚とはこの典座寮の総責任者なのである。
典座寮は大衆の中でもトップクラスの配役である「飯頭(hanjyu)」や寮長である「看糧(kanryo)」、「貼庫(tekku)」、いわゆる平社員である接頭の「菜頭(saijyu)」で構成されている。

典座和尚は永平寺でも役寮さんで、六知事とよばれる最も重要な六つの位のうちの一つである。
秋田県出身の同安居。通称「徹ボーイ」。
自分の名前で「テツゲン」と書く時に誤って「テシゲン」と書いてしまい、以後、「テシ」とも呼ばれる。

性格はおっとりしていてのんき感あふれる。
動きは遅いが他人への気遣いができる素直で心優しい和尚。

漫画の決め台詞をつぶやくのが得意。博峰さんとは永遠のライバルと呼ばれ、人日筵での直接対決はあまりにも有名。


"tres zen"
トレゼーン。

永平寺の国際部にいた時にフランスから来た参拝者がいた。

曰く、「禅が盛んなフランスでは若い人の間でそれってすごい禅的でお洒落だね!という賞賛の表現として"tres zen"というんだよ」

真偽の程は定かではないがフランス語で"very well, very good"「すばらしい」を意味する"tres bien"から派生したこの"tres zen"。
"dozo yoroshu"と共に世界に広めていきたい雲水用語である。
出家してお坊さんになる時に髪を剃ることを剃髪という。
永平寺では基本的にお寺の敷地内から出ることが許されていないが、病院や運転免許の更新等やむを得ない理由がある時に限り、他出が許される場合がある。

朝課罷から晩課までの間の一日他出、二日以上の長期他出等があるが、その際も寮長さん、役寮さん達、場合によっては師匠の印鑑が必要になり多くの手続きを経なければ行けない。
師匠である神光寺住職渡部卓史老師。永平寺に上山して一ヶ月程は本山役寮をしていた。

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