雲水御用達!用語集

Cの最近のブログ記事

永平寺では昼食のことを中食とよぶ。
坐禅の単位。一炷は約四十分で線香が一本燃え尽きるまでの時間とされている。
毎朝のお勤め。振鈴(朝起きるための鈴)、暁天坐禅の後、法堂に雲水達が集合してお勤めが行われる。

具体的には

妙法蓮華経観世音菩薩普門品
摩訶般若波羅蜜多心経
参同契(又は寶鏡三昧)
大悲心陀羅尼
妙法蓮華経如来寿量品偈
消災妙吉祥陀羅尼

を諷誦する。これに法堂献湯や臨時回向と呼ばれる一般の参拝者からの供養や施食が行われる場合があるので一時間以上かかることもしばしばある。
中雀門とは僧堂と大庫院の間を結ぶ門。
仏殿の正面に位置しており、台風で大木が倒れたときに半壊した。 
中雀門の廊下は廻廊掃除の時や、三度の食事、法要のときにも最も多用される廊下のひとつである。

廻廊掃除はたくさんある寮舎がそれぞれに担当する場所が決まっている。
基本的にお山の上の方から拭き始め、最終的には一番下にある山門まで拭き回るわけだがスタートの場所が中雀門、東廻廊、西廻廊とわかれているのである。

「中雀門のやつら」とは主に吉祥閣の寮舎で最初に中雀門から拭き始める雲水達をさす。
膝立ちの姿勢のことを長跪という。お袈裟を着けるとき等大切なものを扱うときはこの姿勢をとる。
目上の人の部屋に入室する際はまず部屋の前で長跪をし(長跪をする位置も細かく定められている場合が多い)「床を」コンコンと二回ノックし(誤ってフスマや障子をノックしようものならガチ打たれる可能性が高い)「ごめんください、◯◯寮の◯◯ですが◯◯に参りました」という決めゼリフを言うことになる。
永平寺は禅の第一道場と呼ばれているが全国には他にも僧堂が点在しておりそこでしばらく修行をした後に永平寺に来る和尚もいる。愛知県の妙厳寺、北海道の中央寺、愛媛県の瑞応寺等が有名。それぞれ特色をもった僧堂である。

このコンテンツのトップへ