ベルリンに戻って暁を眺めています。
今日新宿駅の南口で、１人の男性が自身に火をつけたことをインターネットのニュースで知りました。
「これはコーシューカイドーというんだ。福井行きの深夜バスに乗るにはここを下っていくといい」二週間前に初めて日本を訪れたドイツの友人を案内した、まさにその場所でした。
「男性は集団的自衛権の行使容認や安倍政権に抗議する主張を繰り返していた」と言います。与謝野晶子さんの「君死にたまふことなかれ」を引用していたとも聞きました。
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あゝおとうとよ、君を泣く
君死にたまふことなかれ
末に生まれし君なれば
親のなさけはまさりしも
親は刃をにぎらせて
人を殺せとをしへしや
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや
（以上「君死にたまふことなかれ」より抜粋）
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ガスコンロにマッチで点火するのだってドキドキするのに
自身に火をつけるなんてことが簡単にできますか。
この男性はどれだけ悩んだことでしょう。
ここ数年の政府の方針はあまりにも理解し難く、私もよく悩みます。
安倍晋三さんとお話する機会があれば聞いてみたいことが山ほどあります。
でも彼もきっと、うんうん悩んで日々を過ごしているのだと思います。
悩みを共有できていないことがとても悲しく、色々な想いが交錯して言葉になりません。
しばしネットから距離を置いてただただ丁寧に暮らそう！との目論みは見事に失敗しました。
縁のまじった明けゆく空。
僕には弟がいないけれど、君がもしおとうとだったら、兄ちゃんは何をしてあげられるかな。
祈諸縁吉祥福壽無量
星覚九拝
追伸
先日久しぶりに日本で再会したニューヨークの友人から６月３０日（月）の夕方に首相官邸前（国会議事堂前）での大規模な集会があると聞きました。彼は行くようです。私も首相官邸前には２０１１年から度々足を運んでいます。特に何をするわけでもないのですが、ただ、足を運び、袖触れ合った人と空気を共有する。政治との直接の接点がない生活の中でそれは何だかとっても大切な時間となっている気がするのです。私は明日は行くことができませんが、政府の方針に反対の人も賛成の人もよくわからない人も興味がない人も是非いってみて下さい！
追記（20140703）
尊敬する方から大変示唆に富むメッセージを頂きました。
ここに追記させて頂きます。
弟よ
その命と その勇気と その情熱
弟を育てた親や家族と多くの友達たちは
生きたまま焼ける君の姿を見て 苦しむ
まさに身を焦がすほどの苦しみを与える
それを判っていて それでもやったのか？
それで 訴えたかったのは 法案成立の阻止・・・・？
弟よ
もっと地球規模で 人間社会の動きを見て欲しかった
口では平和を言いながら 人間はいつでも戦争をするし殺し合をする
弱い立場の人は いつもだまされ奪われ 殺されている
人間の持つ残酷な一面が 顔を出し 争いを引き起こす
日本に平和憲法があれば 周囲の国は日本を侵略しないか？
また平和憲法が無ければ 日本はいつでも侵略国になるのか？
日清・日露戦争から始まった太平洋戦争は
日本の侵略戦争と言われているが 日本民族はそんな民族だろうか。
弟よ
日本の周辺は海だ
海の向こうに 日本を侵略しようとす勢力がある時
平和憲法があれば 侵略して来ないか？
海は何時でも 自由に 行き来出来る
日露戦争で日本は必死になって戦った理由を知って欲しい
多くの日本兵を失いながら・・・・。何を守ったか。
平和を守るのは 多くの智慧と努力と実力が必要だ。
弟よ
その命と その勇気と その情熱があるなら
その力を 君の周囲を苦しめないやり方で発揮して欲しい。
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