雲水御用達!用語集

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転役先は維那老師次第で自分で決めることはできいないが、寮舍によっては特定の条件が揃っていないと転役することがないところもある。

基本的に一年目が最初に配属される寮舍を一年目寮舍という。昔ながらの仕事が多くいわゆる「修行」に専念することができる寮舍が多い。

衆寮  ーーー 誰もが最初に転役する寮舍。鳴らし物をならしたり掃除をする。
小庫院 ーーー 主に参拝者と吉祥閣の和尚の食事を作る。
直歳寮 ーーー 山内(屋内屋外)の火防点検や土木関係の仕事をする。ガテン系。
接茶寮 ーーー 永平寺に宿泊する参籠者のお世話をする。
祠堂殿 ーーー 一般檀家の位牌や遺骨を安置する祠堂殿での公務を行う。
大庫院 ーーー 雲水達の食事を作る。

一つ上の古参和尚、イツミンさん。ワンタミさんとも呼ばれていた(自分だけかもしれない)。アメリカで暮らしていたことがあり当時国際部にいた。国際部は二年目以上のおっさんが配属される寮舎なのでもし一年以上永平寺にいることになったらイツミンさんのように国際部に行きたいと憧れたものだ。
永平寺では全ての上下関係が上山順によって決まる。2月18日から3月いっぱいまで10回以上に分かれて雲水達が上山してくるが門前の地蔵院に立った順番でこの上山順が決まる。

例えば自分は6番目の上山日に四番目に地蔵院に立ったので上山順は「六の四」となる。
「一の一」は文字通りその年一番はじめの上山日に最も早く地蔵院に立った和尚だけに与えられる呼称で平成十六年安居の一の一は豪勇和尚だった。

一の一の和尚は何でも一番最初にやらされ、怒られるので相当な打たれ強さと度胸がないと務まらない。
もともと行住坐臥(ぎょうじゅうざが)の振る舞いを威儀といっていたようであるが、永平寺では「威儀即仏法、作法是宗旨」(いいぎそくぶっぽう、さほうこれしゅうし)といって特に服装、身だしなみのことを指す場合が多い。

古参和尚さんからよく「威儀を正しなさい」といわれたものだった。

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