雲水喫茶の日替りマスター!!

東京国際映画祭 その三

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今日のマスター、こうすけです。
写真は東山の馬頭観音。
家の近くを散歩してたら見つけました。
何やらウチのあたり(目黒区東山)は昔、軍馬の訓練コースだったようで。
大砲を5ー6頭の馬で坂道を引っ張り上げるなどの過酷な訓練を行っていたことから、亡くなった馬を祭る観音様を立てたそうで。だから、人参がお供えされているんですね。

さて、星覚からふられました東京国際映画祭のお話。

「映画人、松田優作の世界」というイベントを観てきました。

多くの映画人が、その卓越性を語る存在。松田優作。

映画の撮影中は、通常どんなことがあっても中止にすることはないそうなのですが、松田優作氏のお葬式の日は多くの映画の撮影が中止されたとのこと。ゲストスピーカーの岸谷五朗さんが言っていました。

また、同じくゲストスピーカーのオダギリジョーさんは「松田優作は1970年代後半から1980年代にかけての『時代のアイコン』だった。彼の在り方そのものが、カッコよかった。」と熱っぽく語り、彼自身は「2000年代の時代のアイコン」になるにはどうすべきか、考え抜いて役者業に取り組んだと言っていました。

放映された名作「家族ゲーム」は、すごく面白い映画でした。コミカルな演技とシニカルな描写から、当時の現代社会に対する強い警告のメッセージが送られていたように思います。

松田優作氏は「足し算より引き算」の美学を持つ男。
家では妻の美由紀さんとニーチェの哲学について語り合ったりもしていたそうです。

おそらく禅に対する関心も持っていたはず。少なくとも無意識に禅的な発想やライフスタイルを実践していたのではないかと想像されます。

あの圧倒的存在感は、どこから来るのだろうか・・・。
カッコよすぎです。

2009/10/26  by

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