星覚です。
会場の会議室には20名程の通訳案内士の方々が。
実際に坐禅や作務をせずに、パワーポイントを使って資料を見せながら話し続けるのはなかなか難しいのですが、みなさんとても熱心に聞いてくれました。
永平寺の修業時代の写真や動画を見せながらの説明にいろいろな質問を頂き、新しい発見もいっぱいありました。
その中でも改めて考えさせられたのは講義のテーマでもある「禅とは何か」に対する答。
まぁこれを一言二言でWEB上で説明することができれば、なにもわざわざ栃木まで行くことはありません。
雲水喫茶で、様々な分野の人達に通じる「あるもの」でこの問いに対する答えの輪郭を描いていく必要もないでしょう。
「禅とは何か」
の問いかけは、答えることができないことそのものが答えだといえるかもしれません。
少し雲行きが怪しくなってきましたね(笑)。言葉にとらわれはじめるときりがありません。
そんなことを考えながら今朝いつものように散歩をしていたときに、ある言葉がこの問いに対する答えとして浮かんできました。
「禅とはあきらめること」
と。
「あきらめる」には「諦める」の他に「明める」(あきらかにする)という意味があります。前者もさることながら今朝思い浮かんだのは後者の意味を多分に含んだ「あきらめる」ことでした。
でも次の瞬間、待てよ・・・ということはつまり・・・
「禅とはあきらめないこと」
でもあるな!と思いました。
その時その瞬間に、自分ができることを精一杯やる。そういう意味ではあきらめないことでもあるわけです。結局は言葉で説明することは不可能とわかっていながらも、目の前に熱心に聞いてくれる人がいるのならなんとか、自分ができることを全て動員して挑戦し続ける。その過程そのものが禅なのではないか、ということです。
つまり
「禅とは、あきらめ、あきらめないこと」
ということになります。
やっぱりまとまらなくなってきました(笑)。
しかしながらこの発見はなかなか自分にとって大きいのです。
言葉では説明できないや!っていって投げてしまうのは最も禅的でない。
聞いて下さる人がいるのなら説明できるかできないかは問題ではなく、とにかく最大限挑戦し続ける覚悟ができたからです。
これからいろいろな形をとるだろうし、いろいろな窮地に直面するでしょう。
でもでもただただやるのみです。
今日仲のいい俳優と交わした英語の言葉はちょうどなかなかこの心境を表していました。
JUST DO IT
DO YOUR BEST
しまいに、たくさんの通訳案内士の方々からうれしい感想のメールを頂きました。この場をかりて御礼申し上げます。とても貴重な時間をありがとうございました。
どうぞよろしゅう
星覚さん、こんにちは。先日、栃木の講演に主人と2人で伺わせていただきました。「禅とは何か」のテーマでしたね。言葉で説明することを仕事にしているガイドには、どうしても物事を言葉で表現しなければ気がすまない、という習慣が身についています。でも私たちの周りには言葉で説明することができないものの方が多いし、どちらかというと「言葉ですっきり言えるもの」のほうが、あまり心に残らなかったり、心に響かないものが多いかもしれません。星覚さんが「禅とは?」の問いに「うう~ん」と悩んで答えにつまっている姿が、「禅とは?」の答えそのものだったと思っています。大変に貴重なお話をうかがうことができて、本当に感謝しています。ありがとうございました。
tom-tomさん。
ご清聴ありがとうございました!
ガイドの仕事は言葉で表現をしていくことが求められる世界なんですね。
禅の世界も言葉で表現するのはなかなか困難な道なのですが、うう〜となやみながらもあきらめることなく、挑戦し続けたいと思います。
それは熱心に聞いて下さる方がいるからこそできるのです。
今後もいろいろな方法で禅とは何かを追求していきたいと思います。
またお会いできるのを楽しみにしております!
どうぞよろしゅう
”give up” と”surrender”の違い。
”surrender”の言葉の意味を理解することが、yogaを理解するキーワードになるということを聞きました。
このことを、体験を通じていつか自分の言葉で表現できるように、行動していきたいと思います。
そして、伝えられない気持ちを体現しようと挑戦し続ける姿は、人の心を動かすんだなって感じています。
これからも応援しています!
ありがとうございます!yogaはなかなか奥が深そうですが実践を通して理解に近づいていくのですね。色々と勉強になります。
今後とも、どうぞよろしゅう