星覚です。
なんか想いは渦巻くけれども行動に結びつかない。
時間がかかりそうなことを始められない。
日本語ではそんなことを「億劫」と表現します。
実はこの劫、仏教の時間の単位なのです。
宇宙的なインド哲学が色濃く反映されているこの単位、お経の中にも「百千万劫難遭遇」などとよくでてきます。
では1劫は具体的にはどれくらいの'長さなのでしょうか。
諸説ありますが、老師からこのように教えられました。
一辺が四十里(約20km)の大きな岩に100年に一度天女が舞い降りて、その羽衣で岩をなでる。
その岩がすり切れてなくなってしまうまでが1劫である。
どんだけ・・・っ!想像するだけで気の遠くなるような時間の単位です。
東洋の単位というのは畳の大きさ、一畳二畳・・・のように具体的な「絶対値」を決めないものが多いみたいですね。
普段あまり「時間」というものに想いを馳せることがないけれどもいざ、考えてみると恐ろしさを覚えるくらい時間というものは不思議です。
毎日矢のように過ぎ去っていく時間、人間以外のものにも同じ時間がながれているのでしょうか?一瞬が永遠なのか。
一日は24時間、億劫でないことは確かです。
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