雲水喫茶の日替りマスター!!

トイレの扉。

禅寺では東司(トイレ)の入り方にも細かい作法が決まっていますが、僕はふだんトイレの扉をあけたまま入ることがあります。

それは子供の頃からなんです。

実は今もそうなのですが、僕はとても恐がりです。
和尚さんという立場がそうさせるのか、幽霊魑魅魍魎系には強いと勘違いされて困ります。本当に暗いところや怖い話は苦手なんです。ホラー映画とかジョーズやエイリアンでさえ最後までみることができないほどです。

小さい頃、みんなのいるリビングから少し離れたトイレに行くのが怖かった。
ドア二枚隔てているのが、そのまま誰かにつれていかれそうで怖かった。
だからドアをあけて家族の存在を感じながら用を足していました。
そう、時々大きな声で会話さえしながら(笑)。
特に最後の「大」を流す時の大きな音がたまらなく怖く、レバーに触ると同時にダッシュで部屋に戻ったものです。

そんなことを、今年のトイレで思い出しました。
こわがりってでもなんかいいかもしれないな、って思いました。
目にみえない何かに畏敬の念を抱くこと。

いいかもしれない。

実家のトイレからの眺め。ガラスの曇ったリビングの灯りは遥か彼方に・・・
IMG_1788.jpg

2011/01/05  by

コメントする