雲水喫茶の日替りマスター!!

祈りとは

九州の山奥に来ています。

この島にはいくつかの疎開支援団体があり、多くのお母さんと子供が疎開してきています。(母子で7割、お父さんも一緒の家族で3割くらいの感覚)

「福島は勿論、群馬、栃木、東京、千葉、神奈川、静岡、西は三重からも疎開してきている。最近は東京からの問い合わせが特に多いが一番の問題は仕事。地元の人でさえ中々仕事が無い状況で、疎開する側も支援する側もギリギリの状態だ。」

と首都圏から疎開してきているお母さんは悲しそうに言いました。
お父さんは仕事で忙しく、お母さんとの放射線に対する理解や情報の隔たりから離婚に至るケースも多いと聞きました。

安全か、危険か、逃げるべきか、とどまるべきか、
何が正しいのかよくわかりません。
きっと誰もわかりません。

でも、確かな数の人達が実際に不安を感じて住み慣れた土地を離れていることを目の当たりにして、これは日本だけでなく世界全体の問題として真剣にうけとめなければいけないと強く感じました。



地面と一緒に僕達の価値観も大きく揺さぶられ続けた一年。
自分の一挙手一投足が響いていくこの世界で
何を想い、何を選び、どう行動するか、常に問われ、問い続ける日々でした。

今この瞬間も、世界中で祈りが捧げられています

辛いことや苦しいことを
他の誰かのせいにすることなく
恐怖や不安に囚われて行動することなく
全てに感謝する勇気をもって
幸せは目一杯わかちあって
一人一人が全体として実践することで世界は変わっていきます。

僕の尊敬する神父さんは
「キリスト教とは何ですか?」
という問いに、長い沈黙の後、こう答えてくれました。

「誰かが嬉しい時には共に喜び、悲しい時は共に涙することだと思います」

宗教は、人が祈る為に創りだしたものなのかもしれません。
いつもとかわらず過ぎてゆく、今この瞬間も
祈りの和を広げていこう

ここをいい星にしよう。

星覚九拝


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2012/03/11  by

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