雲水喫茶の日替りマスター!!

日曜日の黙祷

今週末、東日本大震災から20ヶ月が経ちます。

僕にできることは何だろう。

自問自答、試行錯誤を繰り返す日々です。
色々と想いを巡らせた結果、この節目となる11月11日(日)の夕方18時から5分間の黙祷を捧げることにしました(日本時間。ベルリンは午前10時です)。

せっかくの機会なのでみなさんも一緒に黙祷しませんか?

やり方は簡単です。

日曜日の18時から5分間、どこにいても何をしていても構わないので手をとめて
じっと静かに黙祷して下さい。誰かと一緒に祈ればよりよいけれども、独りでも構いません。
その間、僕も帰国して日本の国会議事堂前で黙祷を捧げます。

原発に象徴される現代社会のあり方を問いなおす人々が、この日世界各地で集っています。
アツい想いをもって生きている方々ひとりひとりを心から尊敬します。
この愛にあふれるみんなの行動をひとつの和にしたいのです。

人種、国境、宗教、思想・・・
様々な壁を越えて、人類が心をひとつに祈った時の音を想像してみて下さい。
祈りを共有していればそこから起こる行動は調和に向かいます。
どんな問題も必ず解決できるはずです。

みんなで心をそろえて祈ってみませんか?
本当は拝顔の上、手をとってお願いしたいのですが
インターネットを通じての御無礼をおゆるしください。
どうかよろしくお願い致します。



ここをいい星にしよう


11月9日暁天、ベルリンにて
星覚九拝

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「黙祷のやり方」

黙祷といっても具体的になにをすればいいかわからない。
一緒にやるといっても人にどう説明すればいいかわかない、という声をよく聞きます。
そこで一人のお坊さんとして黙祷について思うところを書いてみます。
祈りに決まった形はありませんが、参考にして頂ければ幸いです。

黙祷とは、黙って祈ること。

といっても祈りは見えないし、触れられない。
いざやろうと思っても心をどのような状態にすればいいのか、なかなか難しいかもしれません。

そんな時は身体を調えてみて下さい。

心を意図的に祈りに向けようとしても、すぐにどうでもいいような考えがたくさん浮かんできます。
そこで心はほうっておいて身体を調えるようにします。

身体が調えば、息が調い、息が調えば心は自然に調います。

具体的に一番簡単なのが口の動きをとめること。
次にできることは目線を落とし、手足の動きをとめることです。

口、眼、手、足は人間の欲求と深く繊細に結びついていて「作為」が起こると必ず絶妙に動きます。
仕事中など、どうしても眼や手足の動きがとめられない場合は口だけでも結んで見て下さい。
自然と鼻からの静かな呼吸が調ってきます。
そうすれば心も自ずから調い、黙祷することができます。

「さらに深く黙祷したい人へ」

ここまででも十分ですが、余裕のある方はさらに自分の耳と肩、鼻とおへその位置を触って確認してみて下さい。
耳と肩、鼻とおへそがそれぞれ重力にそって垂直にまっすぐ並んでいる時が、最も楽に身体を支えられる状態です。
ずれているようなら身体をうごかしてまっすぐ揃えてみましょう。

何かの欲求から「作為」が起こるとこの位置関係に必ず微妙な「ずれ」が生れます。
それは外からでもはっきりわかるものから、体感でしかわからない微細な動きまで様々です。

この「ずれ」を知覚しててまっすぐに調えていけば、身体が一番楽な状態におさまります。
さらに大地に腰をおろして重心を地球に近づければ尚よしです。
息が調い、心が調い、黙って静かに心地よく祈りをささげることができます。

是非、お試し下さい!


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2012/11/09  by

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