「突然アパートを出ることになった」
そんな連絡をもらったのは昨年の10月半ばでした。
今月、一年以上一緒に住んでいたJujuさんとJoseの二人が私が今住んでいるアパートを出ていくことになりました。
Jujuさんは国籍は日本だけれど、日本を離れて20年近くになります。
Joseはベネズエラ出身ながら、諸外国での暮らしが長くもはや何人かわかりません。
つかず、はなれず、いい距離感を保ちながら助け合って過ごしてきました。
テラスハウスほどドラマチックではありませんし、恋愛要素もゼロですがシェアは楽しいです。
家賃の支払いは勿論、シェア生活で一番有り難いのは全く異なる背景を持つ仲間と暮らしたことそのものです。
衣食住を共にすると自分にとって普遍的な(と思える)正しいことや常識が、ある視点からみると全くそうではない、ということがたくさん出てきます。
知られたくないなと思う秘密や、これは知らないことにしておこうと思うことも無論あります(笑)。
それでも、生きなければいけない。
「ナニカ」を共有していれば、それぞれの価値観を越えて人は共生することができるのです。
新しい場所でそれぞれの暮らしが続いても、きっと好い家族でいつづけることができるでしょう。
2011年の春、私達はベルリンに越してきました。
初めて会う異国の人をあたたかく受け入れてくれたStephan一家のおかげで、今の生活があります。ありとあらゆる人々に支えられ、2013年も無事年の瀬を迎えられる(まだ油断は禁物!)ことを感謝致します。
人は、主義、主張を越えて仲好く生きることができるのです。
今日は臘八摂心の最終日。
全国の禅寺ではたくさんの方が坐禅をされていたことかたお思います。
世界中の人々が心豊かな12月を過ごせますよう
願わくは、そんなご縁が世界中に拡がらんことを。
星覚九拝
追伸
写真は二年前の夏、リノベーションを手伝ってくれているStephan。ベルリンにあるフトマニア(太い人専門ではありません、おそらくフトンマニアを間違えたのではないかと・・・)という布団屋さんで売っていた中国製の畳をこの部屋に敷くことになりました。
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