雲水喫茶の日替りマスター!!

ススキ、コスモス、ヘビのヌケガラ。

実家のある米子市ではススキがユラユラ揺れています。今朝は朝から地区の老若男女が集って大掃除。私も両親とチャッカリ参加しました。

「力仕事はやっぱり若もんがええわ」
腰の曲がった白髪のおじいちゃんが若い男性に声をかけています。

公文の角のサイキさんとこのおばあちゃんが、オオタ先生のお嬢ちゃんに言いました。
「お宅の垣根の実に見事な芙蓉、私の友人が種をわけてもらえんかなぁって言ってたんですよ」

「どうぞどうぞ、いつでもどうぞ、持ってって下さいな」
オオタ先生のお嬢ちゃんは快く答えます。

「あぁよかった、友人にいい返事ができます。ずっとお話したかったけどなかなか会えんかったもんだけん」
サイキさんとこのおばあちゃん実に嬉しそう。

こんな情景も生まれてコスモスも花盛り。



掃除を代表とするような「日常の雑事」を日本のお寺では「作務」と呼んでとても大切にします。海をこえてお寺を訪れてくれる人たちに作務をしてもらうと、最初は戸惑う人、不機嫌さを隠しきれない人もいます。でも後から「ありがとう、あれがとってもよかった」と言ってくれる人もいて、このとき程嬉しいことはありません。

普段いるベルリンでは、自治体による掃除の仕組みが充実していて「お掃除トラック」がいつも走っているし、アパートは勿論、広場や公園など公共の場では専門の業者がいつも掃除をしています。交差点ごとにゴミ箱があるし、アパートには背の高さほどある大きなゴミ箱が何種類も置いてあってゴミ捨てに困ったこともありません。でも近所の老若男女が集って掃除する、なんてことはまず考えられません。掃除は掃除をする人が、ビジネスはビジネスをする人が、といった感じでしょうか。

地域によっていろいろなやり方があるのが当然で、それぞれの地域に最も適したやり方があるはずです。

僕が生きてきた20世紀、21世紀は(特に人がたくさん住む都市部では)この「日常の雑事」に煩わされずにいかにスマートに生活するかを皆が追い求めてきたのではないでしょうか。でも世界はグルリと一回りして。お掃除ロボットを開発したり、スマホをバシバシ使ったりするような先進国に住む人程「日常の雑事をいかに近隣と共有して楽しむことができるか」に逆にスマートさを感じ、その実践を追い求め始めているのかもしれません。

そんなことを思いながら土手を散歩する夕暮れ時。すごいヘビのヌケガラに出会いました。口の先、メダマからシッポまで全部残ってます。こげなん初めてだが!嬉しさを押沈めてカバンの中に靴を入れ、その中にトグロを巻かせてソウっと家に持って帰りました。

「日常の雑事」はゆっくり楽しく一生懸命に、みんなで共有できるような星になるといいな。

今週も好い日々となりますように・・・

星覚九拝

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2014/10/05  by

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