雲水喫茶の日替りマスター!!

スマホと法華経

長かった秋の日本滞在も残り二週間、東京生活も三週間となりました。



なんといっても好いところ、シティライフは人の縁。

先週も魅力的な人たちにたくさん会うことができました。中でも横田南嶺老師、藤田一照老師、ネルケ無方老師、私が尊敬している禅僧に立て続けにお会いできたのは感慨深かったです。空気を共有できるだけでも嬉しいものですが、特に南嶺老師から教えて頂いた御自身が心に留めていらっしゃるという三つのこと、とても心に響いたので共有します。

1、古典に親しむ
(法華経を原文で読んでいらっしゃるそうです。はじめは難解の極みですが、訓読を続けていくと大変味わい深い物語が見えてきます。経本をいつも携帯し、暇さえあれば開くことで読む機会ができるとのこと)

2、尊敬している人の言葉に触れる
(坂村真民さん、黒住宗忠さんなど、お坊さんに限らず、必ずしも著名ではない人々のお話が印象的でした)

3、現代の問題をよむ
(言葉だけではなく、今、現在、ここ、目の前にある事態。顔をそむけず向き合うということでしょうか。日本も世界も問題は山積みです)

みなさんとの一期一会、本当に有り難い光明です。



そうはいっても好くないところ、身体への負担。

いるだけでおしつぶされそうな大都会の緊張感、圧迫される密度館。それもパッと嫌な感じでないところが始末に困ります。やりたいこと、やらなければいけないことがどんどんたまっていき、旅路であることを鑑みてもはりつめすぎな身心。

「やめよ」と決心してiPod Touchを手放してからまだたった一年、iPhone6購入で使わなくなったという4Sを譲って頂いたのをきっかけにタブレット生活をリスタート。その時はそれはそれは嬉しいのです(本音は今も・・・なんといってもRetinaデュスプレイ、ギザギザ見えない!)。待ち合わせ、移動の合間、ちょっとした時間にもタスクをこなすのは「光陰を惜しんで修行に励む」と言えば聞こえはよいけれど、なんだか違うような気もします。キョウモトウキョウ、タケノコの里に手が伸びそう。



うーん、いやいや、満員電車でサッととりだすなら、やっぱりスマホより法華経だよね。

祈諸縁吉祥福壽無量

星覚九拝


追伸:法純さんの波瀾便りが更新されました。「下を向いてあるこう」というのは経験上とっても大切だと感じます。(顎の向き(癖がある)と首や肩まわりの緊張の関係を観察すると大変興味深いです。顎を引いて意識的に下(おへそのさらに内側)を向くことは上を向くのと同じくらい面白いのでやってみてください)。夢のせいで人生がぐちゃぐちゃになる、というのも厳しいようだけれども心しておきたい言葉ですね。

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2014/11/23  by

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