雲水星覚の永平寺修行日記「僧想!」

04/09/06 タクアン作務で蔵に侵入

昨日はタクアン作務にバッチャンと晃輝と明雄で行った。久々に門前にでると観光客で賑わっている。クラウンが目の前を通り過ぎ、またビックリ。

なんで車ってあんなに滑らかに動くんだろう。坂もラクにのぼってる。

そんで一色にしきこまれた青い空とのびるくっきりとした緑の杉。夏の太陽がアオとミドリを鮮やかに目に運んでくれる。

一転してうすぐらい蔵の中。人のラクに入る大きな桶の中からタクアンを取り出す。去年は一万五千本漬けたんだって!とってもとってもでてくる。それを小庫院用の黄色のでかバケツにうつす。ぬかをかさねて。

ばっちゃんと話はハズムけど半分以上なまりで聞き取れないよ。ばっちゃんてばっ!



あとがき

車という機械を客観的に見たのはこれが初めてだった。なめらかなんてもんじゃない動きと力強さ。しばらく目が釘付けに。東京で普通にのってたんだけど無性にのってみたくなった。

永平寺の夏は本当に気持ちいい。すぐに過ぎ去って雪に囲まれるつかの間に燃えるように茂るみどりのアオ。そらのアオ。シロイ雲。哀愁を感じる力強い美しさ。永平寺の夏と蝉の声。海にいくわけでも花火を見るわけでもないがこんなに愛しい夏はない。

タクアン作務はこの二年後に寮長として参加することになる。

福井の人が本気で話すと会話のほとんどが聞き取れない。いまではだいぶなれたけれどもやはり何度か聞き返すこともある。雪国の人のなまりがすごいのは寒い中口の開閉をできるだけ少なくしてしゃべる方法を追求した結果だと言う。ガッテンガッテンガッテン!

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2009/06/15

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