両脚を組んで坐る坐り方を結跏趺坐という。
有名な一休さんも禅僧だが、彼がとんちをひらめく時のポーズも結跏趺坐である。
娑婆の多くの友人達同様、自分も永平寺に上山した時は結跏趺坐がくめなかった。
四十分くんでいると涙が出る程いたかったものだ。
師匠に相談したところ「死んだ人はいない」ということだったので、よしそれならばとふんばって、どんな時でも結跏趺坐で坐っているうちに実は坐れなかったのは自分の身体の偏りが原因で慣れてしまえば最も楽な姿勢であることがわかっていった。
もちろん死ぬこともなかった。
片方の脚をあげて坐ることを半跏趺坐という。