雲水喫茶の日替りマスター!!

キャラメルを二箱食べた

二つではない。二箱を一瞬にして消費した。

星覚です。ここ最近忙しい日々が続いている。一週間前はハシでフタツカミ程の精進料理を坐禅をしながら大事に大事に食べていたのだがこのありさまだ。

昼食もパスタを手帳をみながら食べた。横には携帯が転がっていて、窓の外はひっきりなしに車が往来している。手元には次々と情報が舞い込んできてそれを処理することにてんてこ舞い。いろいろな事情があるとはいえ、東京で生きていくことは難しい。

今日は満員電車にも乗った。
ランドセルを背負って身を縮め、カオを硬直させた子供が赤坂見附で電車を乗り換えていった。

「何が欲しくて」この異常な生活を続けているのだろう。
実はここで生活すること自体、奇跡的な荒行である。
荒行に耐えられない野生動物はとっくに東京を去った。

最も尊敬する大学の先輩と一緒に代官山を散歩した。
言葉を交わす必要もない、とてもいい時間が流れた。

普段感じている視覚によるものの捉え方のことを話した。
永平寺ではコンタクトレンズが禁止されている(自分の身体で精一杯、コンタクトのケアをしている暇などこれっぽっちもない)。眼鏡は黒ブチと決まってるからみんなお揃いかのように黒ブチ眼鏡をかけている。故にコンタクトレンズの普及で表面的にはわからなくなった近視の蔓延がはっきりとわかる。5〜7割くらいはかけているだろうか。
「そこまでくると近視が正常だね」
先輩がいった。

そうなのだ。普通の感覚だと異常になるのが普通なのだ。
近視というのはモノの捉え方と身体の反応に深く関わることなのでレーシックをしてハイ大丈夫、という問題ではないのだがそのことについてはまた後日に譲ろう。

都会で暮らすならがんばって平気な顔をする必要はゼンゼンない。
身体がカチカチになったって頭がガンガンしたって、それは自然で素敵な反応だ。
東京に住んでいて体調に不調を感じた時、あなたは正常だ。

キャラメルを二箱やけぐいしてもしかたない、
かどうかはわからないが。
そんな中でもうまくバランスをとって生きていく智慧がある。
生きにくい中でも最大限輝いて生きている人達がいる。

今週末の雲水喫茶。そんな智慧やモノやヒトが交流する場になったらいいな。

弓月に続き、彼岸寺の覺さんも雲水喫茶に遊びにきてくれることになりました。
覺さんは仏(ほとけ)料理を提唱する料理僧。暗闇ごはんという巷で話題のイベントも主催しているチャキチャキの江戸っ子僧侶です。

弓月とこうすけを交えた対談も公開生中継する予定なので今週末はみんなで神谷町に遊びにきて下さい!

どうぞよろしゅう

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2010/02/15  by  by

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