雲水喫茶の日替りマスター!!

行住坐臥

永平寺の坐禅は行住坐臥です。

行とは行くこと
住とはとどまること
坐は坐ること
臥とは寝ること

これを仏道の四威儀といいますが、つまりは生活すべてを指しています。坐っている時は勿
論、歩いている時も寝ている時も料理している時も坐禅です。

坐禅は心と息と身体が一つになること。

今日は心について少し科学的なデータを知っておきましょう。普段考えたり思考したりする意識を顕在意識と呼びますが、これは脳の領域の 3%しか使っていないそうです。残りの97%は潜在意識とよばれる無意識の領域です。

脳は他の10倍もの大量の酸素が必要な器官であるともいわれています。シオマネキというカニをご存知ですか?人間の脳の重さは体重のおよそ2.5%と言われ、クジラは0.1%、ライオンが0.2%、犬でさえ0.3%程ですからいかなる事態か比較するとよくわかります。(ただし身体の軽い雀はおよそ2.9%なので重さだけでは判断できない部分もあります)

生命が誕生して何十億年と立っています。その間僕たちの「身体」に宿る生命が途切れたことは一度だってありません。
あれこれ人間が悩むようになってたかだか数千年。3%が残りの97%をフンガフンガ苦しめてるこの異常事態が日常茶飯事になってしまったのが現代の都市生活です。

普段なかなか一つにならない身体と心と呼吸を100%に近づける工夫を日常の中でできるだけ多く持ちましょう。それぞれにそれぞれの行住坐臥の坐禅ができるはずです。

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2010/07/20  by

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