彼は、自分が弱いことを知っていた。
己の弱さを徹底的に認め、毎秒毎瞬、心をあらたに困難に向かっていた。
彼は噂話をしなかった。
明らかにおかしな行動をとる人がいても、安易に批判を口にせず黙した。
彼は決して他人のせいにしなかった。
どんなに不合理なことも自己の問とし、他を非難することはなかった。
彼は困っている人には徹底的に優しかった。
自己への厳しさとは裏腹に、海のように寛大に弱い立場をうけとめた。
彼はうれしいことは子供のように喜んだ。
どんな時にも嬉しいことは素直に喜び、自らおどけて笑顔を広げていった。
どんなに辛い時でも早起きをして、朝陽を迎えた。
一滴の水も無駄にせぬよう、顔を洗った。
一粒の米、一切れの野菜も無駄にしないように大切に食べた。
虫や木と話しながら掃き作務をした
陽が沈むと、黙って坐った。
一番過酷な修行の期間、いつもその姿を見ていた。
なんとか真似をして尊敬する彼の振る舞いに近づきたかった。
できてるかなぁ。今、僕は。
いまやるべきことはあの時と変わっていないんじゃないか。
ひょっとして。
そしてこれからもかわらないんじゃないか。
あたりまえのことを、実践する。ひとつひとつ。
祈りとは・・・。
我を忘れ復旧に全力を尽くして下さっている方々、祈りを捧げて下さっている方々、ご縁のある全ての方々へ、心からの深謝と敬意を込めて。
星。
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