清められたチャペルの前で彼は静かに話し始めたーーー
戦前から日本の歴史を見てきている彼が、いつも聞かれることがあるという。
「いつ日本に来たのですか?」
こう応える。
「50年以上前です。」
その後必ず聞かれるという。
「なんで来たのですか?」
彼は応える。
「あなたに会いにきたのです」
ーーー本当だ、この言葉は。
一人一人出会う人それぞれに、口先だけではない心からの「愛」を注いでいる彼の姿を見てきているだけに、僕は涙をおさえることができなかった。
彼が長い人生の中で出会ってきたたくさんの人達のことを想った。
アイルランドから来てくれたこの神父さんに出逢うために僕は日本にうまれたのかもしれない。
雲も水も、国境、宗教、文化、人種に関わらず今日もゆるやかに流れていく。
ありがたい。平和の響きと祈りを広げたい。

(注 写真は全て写真家である悠々自適の悠くんの作品です。copy rightがありますので転載等閲覧以外の目的で使用する場合は必ずご一報下さい。)
いつも興味深く読ませていただいています。
私にとって、とても、とても、心に響く記事でした。
なんだか、、文章に言い表せないのですが、、大事な感覚をもらいました。写真もとても素敵です。じっと、見入ってしまいました。お幸せに。。
コメントありがとうございます。いつも読んでいただき感謝です!
悠君の写真は本当に素敵ですよね。。。!
iPhoneで撮ったものですがベルリンの様子もできるだけ写真を交えながら伝えていきたいと思います、引き続き宜しくおねがい致します。