雲水喫茶の日替りマスター!!

ドイツ語のせいにしてた

外国語の学びが足りないと思っていたんです。今までは。

「日本語の意識の上にある身体」で覚えたナニカを日本語以外の言語で伝えようと意思を働かせると、身体が著しく「日本語以外の意識の上にある身体」になります。

外国語で本気でナニカを伝える機会が多くなってきました。日本では対峙した相手と波長を合わせていたつもりが、実は言葉と生活習慣で既に大方の波長は合っていたことに気づきました。今までの素敵な環境にないと、突然思うように伝わらない。そこでまず第一に外国語と生活を「日本語の意識の上にある身体」で学ぼう、と、こう思って四苦八苦していたわけです。

そんな昨日、近所に住む超一流ギタリストの友人が道場に来てくれました。「ステージとオーディエンスがつながる波長」に話題がおよんだので、外国語の学びについて相談してみました。すると彼はこんなことを僕に聞いてきました。

「日本語の時にあって外国語の時にないものって何なのかな?」

僕は彼の言葉を聞いて、学びのせいにしていたことがとても恥ずかしくなりました。
相手がナニカに興味を持ってくれて、わかりたいと思って来てくれている。
そういう時に一番大切なものに比べたら、「どうやって伝えるか」なんてどれだけの意味があるのでしょうか?
そういうことじゃなかったんだよな。仏道を実践し、伝えていくことはそういうことじゃないと。

尊敬する村上光照老師が、自誡(いつも自分に言い聞かせる言葉)として送ってくれた言葉が少しだけ解ったような気がしました。



スデニ僧身タリ
俗事ヲ語ル事ナカレ
俗情モテ物言フ事ナカレ
 
言ハザル、見ザル、聞カザル。
持タザル。

貧、以テ宗トナス



どうすればいいのかーーーさっぱりわかりません。

が、そんな時は気づいていないだけで、目の前に一番必要なものがスデにあることが多いものです。今日も、ひょんなことから放参日だというのにある若い参禅者と一日中坐ることになってしまいました・・・Orz
これだから人生は面白い。

好い一週間になりますように!

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2012/05/27  by

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