今日は午前中は一人しか参禅者が来なかったが、夜は十人以上が道場に遊びにくることになった。5月の初めから一ヶ月間東京から参禅に来ていた少女が明日、帰国するので現地で仲良くなった友人達が集まってくれるというのだ。
台所からはいい香りが漂ってくる。
資料を整理していると、一枚の詩が写された修行中のメモが出てきた。
通過 オクタヴィオ・パス
空気よりも水よりも唇よりも
軽やかな 軽やかな
きみの肉体の跡である 君の肉体
OctavioPazというノーベル賞作家の作品だということくらいしかわからない。
安定は幻想、不安は希望、という言葉はおそらく後で書き加えたのだろう。
原文は?誰がやくしたの?なぜこの詩を書いたの?なぜ今、でてきたの?
筆ペンで書きなぐったメモのむこうに、夏の吉祥山の景色が浮かんできた。
みんな、遊びにもいいけれど坐禅もね!
みんな、遊びにもいいけれど坐禅もね!

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