雲水喫茶の日替りマスター!!

聞けば開ける (3)

前回の記事の続きです。7月29日に官邸前で100万人のデモがあることを知ってまず思ったのが

「どうやって100万人って数えるのだろう?」
「官邸に集まるなら人の心の声が聞きたい」

という好奇心でした。

毎回報道機関によって大きな食い違いのあるデモの人数。実際にはどうやって数えているのか気になりませんか?色々調べてみたのですが答えは見つかりませんでした。いくつか調べ方があるようなのですが、時間、空間をどこで区切るかによって人数は変わってくるため正確な人数はわからないようです。

なんとかはっきりわかる方法で人数をカウントすることはできないか?

そこで思いついたのが1円玉です。

一人1円ずつを鉢に入れてもらい、それが100万円になれば100万人が来たという証明になる。集まったお金は人の手ではなく自然に還したい。例えば1万円札に変えて、祈りを込めてお焚き上げする。

・お金よりも大切なもので動いている人が100万人いるというメッセージ。
・あなたの「本音」を聞く用意がある人がこれだけ集まっているというメッセージ。

この二つのメッセージが伝わればすごいな、と思いました。

妻はいつものようにあまり何も考えていない様子でお皿を拭きながら「やってみたらいいんじゃない」と言ってくれました。これがなかなかいい兆しです。

そこでいつも世話になっている人達に次々と連絡をとってみました。

まずコンタクトがとれたのがニューヨークの知人。彼はこのアイディアを聞き、色々と問題があるけれども情熱的でとてもよいと思う、といってくれました。ただ集めたお金を(お焚き上げであっても)燃やすというメッセージは自分はすごくよくわかるし、象徴的なメッセージになるけれども多くの人にそれが正しく伝わるかどうか疑問だといい、例えば野田さんに渡すというのはどうだろう?と提案してくれ、この人に相談したらという人を紹介してくれました。人に相談することでこんなに大きな気づきがあるのかと、とても嬉しくなりました。

次に連絡がとれたのが東京の知人。彼は何かを伝える時、まず相手のことを本気で聞きます。いや、本人がそういっているわけではないのですが、いつもの行動がそうなのです。只、聞く。
いつものようにじっくり話を聞いてくれた彼は「少し時間を置いてまた話してみよう」と二時間程待ってくれ本人も場所を変えて再び連絡をしてくれました。水に流すのはどうだろう、等と話しをしていましたが、そのうちに言われたのが

「1円玉から離れて考えてみてはどうだろう?数を数えることは本当に星がやりたいこと?」

というはっとさせられる問いかけです。

みんなが共通して持っている想い、それも未来へ向かうポジティブなエネルギーをつなげたらどうだろう、例えば「どんな未来を生きて欲しいのか、子供達へのメッセージ」を集めてみる、そんな助言をしてくれました。

次にその日道場に来てくれていたスペイン、クロアチア、ロシアに出自を持つ面々に話を聞きました。移住を経験し実際に数多くのデモを見て、経験している彼らの話にまたまた考えさせられました。

ロシアの彼は「ロシアでは非常に大規模なものから小さなものまで数多くのデモがあった。平和的なものもあったが暴力的なものも多くあった。しかし結局何も変わらなかった」といい、デモに非常に懐疑的でした。
クロアチアの彼女は「クロアチアにはわりと最近原発がつくられた。しかし私はあまり政治に関わりたくないので関心がない。多くのクロアチア人も政治は自分とは別のことだと思っているし、どうせ何もかわらないと思っている」とこちらも懐疑的。
スペイン人の彼はデモを全否定です。「デモは全く無力である」と辛辣でしたがその裏にある深い考えを聞かせてくれました。

続きはまた次回・・・

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2012/07/13  by

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