雲水喫茶の日替りマスター!!

ウンウン悩む (1)

この三日間、ひさしぶりに「何も手につかない程悩みに悩む」ということを経験しました。
7月29日に一時帰国することが決まり、その日、国会前に足を運んでみようと決めたからです。

ブログを書きながらおかしな話だけれども、僕はインターネットを使うとことに怖さを感じています。それは自分の臆病な部分がどんどん出てくる怖さです。なんとか表現したいことは言葉にならず、書いてある文字はその人から離れていく。インターネットを介してやりとりしている人達みんなが当然抱えている問題と思いますが、自分だけ逃げたいと思っているのです。

でも、ちょっと卑怯じゃないかという気がしてきました。

そもそも僕は言葉を紡ぐことが仕事ではなく、むしろ言葉に依らず坐ってみよう!というのが仕事です。でもそれが愚かにもブログを書かせて頂くことをひきうけている以上、毎回ウンウン悩まずに、伝わるか伝わらないかはわからないけれども時間を決めて40分、ちょうど坐禅の時間一炷と同じ長さずつだけ、とにかく言葉にしてみよう。と、そう思ったのです。(前にもそんな決心をしたことがありましたが今度は時間を決めて挑戦です)

幸い今、参籠者が二人いるのでウンウン悩みながらも(スイスから来た日本人とベルリン在住のクロアチア人の二人が寝泊まりしながら一緒に生活している)適度な緊張感を持って修行をすることが出来ています。時間を決めて使えばインターネットに多く触れることになってもそこまで乱れないでしょう。

ベルリンで坐禅をしていると本当に独りでは修行できないんだな、ということを実感します。掃除や食事もどうしても甘えてしまって自分勝手になってしまうけれども、人がいるとそうもいきません。

今朝はベルリン在住の日本人と、その友人のロシア人が坐りにきてくれました。毎日来てくれるベルリン在住のスペイン人男性が、今朝は現れませんでした。

この、どこ在住の何人、という表現ですが、いつも本当に困ります。いや、別に困るわけではないんだけど。それです、ウンウン悩みます。

例えば参籠(泊まり込みで修行生活をすること)している日本人とクロアチア人は小さい頃母国で育っているものの、いまは別の国に住んでいて、家族もバラバラに住んでいます。クロアチア人は妹と両親がクロアチアに住んでいます。ロシア人も妹はベルリンに住んでいるけれども両親はロシア、スペイン人はニューヨーク生活が20年という具合に非常に複雑なバックグラウンドがこの街では当たり前で、以前書いたかもしれませんが

Where are you from?(ご出身はどちらですか?)

という質問がかなり奇妙な質問になってしまうわけです。(僕はベルリンに住むまで外国の人にいつもこう聞いてました)

でもそれが、伝えたい。一緒に無言で禅の生活をする、という雰囲気は
「4人の人が来て一緒に坐禅をしました」
と書くのとは明らかに違うと思うのです。
そしてその言葉にするとややこしく明らかに冗長なことが、結構重要だと思います。

だからすごく煩わしいのですが、毎回感じたまま書きます。
なんとか雰囲気を伝えようとしていると思ってご勘弁願いたい。

そうこうしているうちに、もう20分すぎてしまいました。あと20分。
やっぱり時間を区切るのはよいですね。

で、今日はパリに住んでいる日本人とその友人(素性不明)が泊まりにくるので、その準備もしなくてはいけないのです。
そうすると参籠者は4人になります。11月に5人が参籠していた時依頼のにぎやかさで楽しみです。

それで、それで、なんで悩んでいたかというと!
29日に東京、国会に足を運ぶことについてです。
平たく言ってしまえばデモにいくことについてです。

そもそも禅僧にとってデモにいくということは自分のやっていることを否定するようなもので、一番やりたくないことです。
ウンウン悩んで相談して、信頼している人達からも目の覚めるような意見を頂きました。

で、やはり結局29日には足を運ぼうと思います。
なぜならそう決めてから悩みに悩んだ三日間、本当に多くのことを学ぶことができたからです。29日どうするか、ということよりもそうすると覚悟を決めてから巡ってくる縁そのもの、それこそが大切だったと思うからです。

そこで、それをしようと決心するにいたったプロセスを40分と限られた時間の中で包み隠さず表現できればと思ったら
あと三分!

結局、前置きしか書けませんでした。それぐらい臆病なのかもしれませんね。

あ、今、明日フィルムを撮ってくれる「ロシア出身」の友人がちょうど家に来てタイムオーバーです続きは次回へ最後まで読んで下さりありがとうございます! 2012/07/10

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2012/07/11  by

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