雲水喫茶の日替りマスター!!

安泰寺からの手紙

兵庫県の山奥に安泰寺というお寺があります。昨年ドイツに渡る直前に参禅に行きました。美しい自然の中で、世界各国から集った老若男女が自給自足の生活をしながら仏道を学んでいます。住職であるネルケ無方老師ともお話しさせて頂きました。飾り気のないとっても素敵な方でした。

そんな無方老師から一通のSAL便が届きました。


という本が入っていました。

坐禅は「何にもならない」としながら、なぜ、ただ坐るのか。環境を整え、坐蒲を使うといった基本的なことから、身体、息、心の整え方といった実践的なことまで非常に詳しく解説されています。ドイツで禅に出会い、日本に来て、安泰寺の住職になり、禅の道を歩んできた様子がイキイキと綴られており、大変勉強になりました。彼岸寺やアプリ「雲堂」それから拙僧の活動まで本文中で御紹介頂き、何よりベルリンまでわざわざ郵送して下さったお心遣いに感謝感激です。


「ベルリン出身の私が日本の山奥で、そして日本の雲水がベルリンで坐禅を広めようとし、ダルマ(法)は今や世界を駆け巡っているようですね」

「安泰寺はそもそも、仏道の学び場としてだけでなく、多文化共生のモデルの一つになることも目指しているのです」

(本文より)

この和尚さんってば、ほんっとうに坐禅が好きなんだなっ。こういう人がいれば、例え「他国を攻撃するしかない」っていう想いが世界のどこかで生まれても、Kein Problem ! 大丈夫! 平和だね。

嬉しくなりました。



仏道ばかりではありません。日本にはこれからの世界に必要な共生や感謝の智慧がいっぱい詰まっています。私達日本人は生活の中で「意識することなく」それを実践している、とっても恵まれてる、ドイツで生活していると特に強くそう感じます。


日本の国力は、あなたという人が生きていることそのものです。


あなたが心から好きだ!と思うことはなんですか?


特にないよ、という人もちょっと立ち止まって想い返してみて下さい。
母親に抱かれてスヤスヤ眠っていたところまで想い返してみて下さい。

誰にも理解されなくても、意味はなくても構いません(むしろそのほうがいいくらいと思います)。
生まれたばかりの子供が、言葉を覚えるように、理由も目的も効果もわからないことを。
縁に従って。続けていくことが、世界にとっての新しい価値になっていきます。

あなたの中にある、この世界の本当の魅力。
それに触れ、日本人以上に日本が大好きになってくれる人がきっといます。

僕もドイツ人以上にドイツのよさを知り伝え、この人がドイツに来てよかったな
と思ってもらえるようにふんばります。

世界中でそんな胎動がうまれています。

「この星にうまれてよかったな」

そんなに遠いことではないでしょう。

週末には一時帰国!どこかでお会いできるのを楽しみにしております。
平和な一週間になりますように・・・

星覚九拝




あ、そうそう!

8月18日に岡山県津山市にある澤龍山少林寺というお寺で開催される無法老師の講演会にいってみようと思っています。

実はこのお寺、僕が最も尊敬する同安居の1人が副住職を務めているお寺なのです。同安居といっても彼は既に僧堂生活の経験があり、先輩からも一目おかれていました。

永平寺に上山し、右も左もわからずオロオロするばかりだった最初の数カ月。自分には厳しく、他人には優しく、決して人を悪く言わず、黙々と作法を守る。そんな一挙手一投足をとにかく真似し続けました。彼の隣ので生活することができたのは最も幸いな偶然でした。

無法老師の講演は勿論言うまでもありませんが、彼にあうだけでもこの講演、行く価値があると思います。縁があればお会いしましょう!
無法老師の講演情報はこちらから→安泰寺

2012/07/22  by

コメント(4)

(こちらは)こんばんは

29(日)の19時にアラームセットしました。
デモ参加レポートも楽しみにしてます。
そして、お互い元気に会いましょう。

田中菜子拝

『ただ坐る』を読み始めました。
この本を以前にみかけてはいましたが、「私は坐り始めたからいっかぁ」と、手に取りませんでした。
今回、星覚さんが薦めるんならぁ(福井弁)と、手にしたのですが、「はじめに」の項を読んだだけで今まで頭の中で漠然としていたことがくっきりと文字で表現されていて、更にどっぷり日本人だからみえてなかった日本人の弱点をピシャリと指摘されたと思いました。
日本人以上に日本語を理解している!
interesting です。
読むのがもったいなくて(??)チビチビと読んでます。
田中菜子拝

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