雲水喫茶の日替りマスター!!

ベネズエラ


ベネズエラ、といわれたら皆さん何を思い浮かべますか?

今日は道場に若い女性が坐りに来ました。生まれてからずっとベネズエラで育ち、三ヶ月前にベルリンに来てベビーシッターをしている彼女。首都のカラカスにいくつか禅道場があり興味を持ち、インターネットで検索してここへ来てくれたそうです。僕は彼の国の人と会ったことがなく「ベネズエラ」といわれても何も思い浮かびませんでした。正直なところ地球儀のどこにあるのかもさっぱりです。

なんだかとても緊張しました。相手も緊張しているようでした。彼女は坐禅をやったことがあるらしく、足の組み方から手の組み方までちゃんと知っていたので、そこで始めて「フッ」と安心の息が漏れました。相手も笑顔になりました。

坐禅の後にスペイン人の男性とスペイン語(ベネズエラの公用語)で愉しそうに会話する様子を見て、昨夜の中国のお寺でのイベントのことを思い出しました。

友人に招待されて雨の中、傘をさして30分程歩いて行ったチャイニーズテンプル。といってもあまり東洋人は見当たらず、日本人は僕だけでした。

ドイツとも中国とも違った雰囲気に僕はぎこちなく眼をギョロギョロさせていました。でも建物の奥の方に行くと「禅」「供養」といった見慣れた漢字、さらにきらびやかな仏像と蓮の花がでてきて太鼓のリズムが聞こえてきます。大人も子供もクルクル身体を揺らしていたので「アァ」と僕も笑顔で踊りだしたくなりました。





同じなんだ、ということがわかると人はホッとするのかな。
眼が横に並んで、鼻が間にのびている。そんな当たり前のことだけど、だから僕達は握手をしたり抱き合ったりするのかもしれない。

今度知らない国の人が来たら、鼻をつまんでみようかな。


うん、やめとこう。


日本も、ドイツも、ベネズエラも
世界中が好い日々をすごせますように!

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2012/10/14  by

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