雲水喫茶の日替りマスター!!

続・ベネズエラ

先週ベネズエラの女性が道場を訪れたのが土曜日。その翌日の日曜日からベネズエラの人と一緒に住むことになりました。

といっても別人です。

友人の日本人女性の恋人の男性が「緊急で部屋を貸してくれる人を探している」と道場を訪ねてくれたのです。彼は身長190センチを越える日本が大好きな心優しい力持ちで以前一緒に食事をしたことがあります。なんと彼もベネズエラ出身でした。

なんでも二人が住んでいるシェアハウスの同居人はかなりイケイケの若いドイツ人女性達。
話題が恋話ばかりなのはまだいいとしても、夜遅くまで騒いだり、もったいないから料理するなとか、シャワーは5分までとか、挙げ句の果てには家賃をごまかされたり・・・うまくいかずに今月中、いや今日にでも出て行くことになって困っているというのです。

「狭いけどここでよかったらどうぞ」

ということで、その日から一緒に住むことになりました。何も知らないとブログにまで書いた彼の国の人とまさか翌日から暮らすことになろうとは。

それから一週間、色々な話を聞かせてもらいました。印象的だったのは「ベネズエラは自殺する人はほとんどいない、高級マンションも、BMWも、iPhoneも持っていないけどいつもみんな笑顔で暮らしているよ」という何かの本で読んだことのあるようなストーリィ。

直接聞くのは初めてだったので実際に調べてみるとなるほど、こんな表がありました。


日本や韓国などアジアの先進国や、スイス、フィンランド、デンマークなどの北欧諸国も比較的自殺率は高いようです。表をみると自殺が少ないのは南米の温かい気候だけが原因ではなさそう。いわゆる裕福な国と思っていた先進諸国が軒並み自殺率が高いことに驚きました。

しかし、いいことばかりではないようです。彼は恋人の日本人女性に「もし君がベネズエラに独りで来たら無事空港から出ることはできないだろう」といっていました。それほど強盗などの犯罪が多いというのです。

「だから誰もが警官は勿論、政府や公的機関を信用していない。ドイツに来てみんながあまりに無防備なのでびっくりしたよ」と。

「え、ドイツで無防備?それだったら我が故郷では・・・」
平和ボケ、と揶揄される日本の様子が頭に浮かびます。

でも逆に成田空港から出られない人はまずいないでしょう。
例え彼のひいおばあちゃんが深夜に到着したって
鼻歌まじりでパークハイアットへチェックインできます(お金さえあれば)。

「日本は徳のある人が世界一多い」

胸をはってこう言えるのが、どれだけ誇らしいことか。
してみると「何が幸せなのか」という問いは世界中どこでもなかなか難しいものだなと感じました。

いいことばかりというのはありえない。バランスの問題なのかもしれません。



地球規模に感覚を広げ、歴史から深い重心を学ぶ。
どちらにも偏らず、まっすぐにユラユラと、でもズッシリ歩む。
そう、長い棒をもって綱渡りする人みたいに。



今週も好い日々になりますように・・・!

th_IMG_6561.jpg

2012/10/21  by

コメントする