12月16日の日本での選挙の結果を受けて、翌日17日にベルリンでデモがありました。このことは日本にどれだけ伝わっているでしょうか。遠く離れたドイツの人達が日本のことを本気で想ってくれていることが心から嬉しく、勇気をもらったのでここに書きとめておきます。
年末の選挙はベルリンに住む日本人の間でも大きな話題となりました。開票から一夜明けて選挙の結果に何とも言えない想いを抱いていた僕は、ベルリン市内でデモがあることを知ってその場に足を運ぶことにしました。
日本大使館のある開催場所のHiroshima Straßeに着いて、僕はとても驚きました。そこにいる人のほとんどがドイツ人だったからです(後からたくさん日本人も来ました)。日本人だけが集まっているのかと思っていたのですが、むしろたくさんのドイツ人がデモに参加し抗議声明をドイツ語で叫んでいたのです。
「ユウキヲダシテ」
「セカイガミテマス」
早すぎて聞き取れないドイツ語に混じって飛び交うタドタドしい日本語が鼓膜に響きました。この短い言葉に、選挙のことで落胆していた僕はどれだけ救われたかわかりません。
気が重くなってくることもあるかもしれません。隣の国が攻めて来たら?「相手」が恐ろしい武器を持っていたら?心配しだすと不安はとめどなく大きくなります。
でも大丈夫、世界はつながっている。その「相手」も同じようにとめどもない不安を抱いているだけなんだ。安心して、まずは相手の中に自分をみつける。そして指が、腕が、届く範囲から、信じて、感じて、行動しよう。そうすれば変わってくるから。
もしこれからの日本の未来を憂いている人がいたら、是非とも知って欲しいのです。少なくともベルリンの12月17日にHiroshima Straßeに集った少なくない数のドイツの人達が、本気で日本に想いを寄せてくれていることを。(だってそうでもなきゃ、あんな冷たい風の中、本当に寒いんだよ、分厚い手袋をしてマフラーをモコモコ巻いてたって寒いんだ、二時間も暗い寒空の下に突っ立って叫んだりしないさ。)
一人でも二人でも、例え地球の反対側にいたって、関心を寄せてくれる人がいることが、こんなに力を与えてくれる。外から中から、この国をよくしていくことができるはずです。日々、見るもの触れるものに関心を寄せてみましょう。
だってその昔、おじいちゃん達は決意したではありませんか。
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しよう」って。
ここをいい星にしましょう。
追記
僕自身が不安にとらわれすぎていて(!)不適切な表現をしていた部分を削除、修正しました。失礼致しました(30th.Dec.2012)
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