座れない程に混み合った深夜一時半の地下鉄に揺られています。
友人からの依頼がありお手伝いをさせて頂くことになったベルリン国際映画祭。
「我が家は楽し」「土砂降り」「夜の片鱗」
このたび見ることができたのは生誕百周年を迎える中村登監督の作品達です。
戦後の日本を生きてきたお父さん、お母さん、息子、娘、家族達。
どのような想いをもって、どのような所作をもって、日常を過ごしていたのか。
それら全てが今の日本につながっています。
寒い夜風も気にならないくらい胸が熱くなりました。
その帰り道、煌びやかな街はまだまだ眠る気配はありません。
深夜のベルリンの空気を味わうのはいつぶりでしょうか。
私は早寝早起きが好きです。
陽が沈んだら家で静かに過ごし、朝は空の色が変わり始める前に起きる。
でも一方で、美味しいお酒や食べ物、心地いい音楽や空間、美しい異性。
夜の街は魅力的だな、とも思います。
習慣を踏み外す事は、それだけで危うく楽しい。
日常と非日常をバランスするような、その一歩一歩が今を運んでいる。
道はいつも光と闇の境界にあるのかもしれません。
今週も好い日々となりますように・・・
星覚九拝
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