5週間の日本滞在を終え、無事ベルリンに戻りました。
空港で購入した一冊の本を帰りの機内で読みました。青木薫さんの
「宇宙はなぜこのような宇宙なのか」
日本で「モジャ」に薦められた本です。
高校時代からの友人、モリナダくん(モジャ)は東京の理系の大学を経て、今は地元で働いています。
雨、晴れ、風にもチャリでチャリチャリ、田んぼの一本道をいつも一緒に漕いだ仲間です。
その本には、とってもワクワクする言葉が書かれていました。
「宇宙はなぜこのような宇宙なのか」
その答えは
「われわれは存在可能な宇宙に存在しているだけであって、この宇宙がこのような宇宙なのはたまたまである」、ということになりそうなのである。
(本文P235より)
というのです。
たまたま。
アリストテレス、コペルニクス、ニュートン、アインシュタイン、科学の日進月歩、
京大理学部を卒業した理論物理学の博士をして・・・
タマタマ!
なんでしょうか、この「やっちまった!」的スッキリ感は。
四季が来るのは太陽のまわりを地球が回っていて・・・
って理屈では、まあわかります。
でもそういえば「そもそもなんで」地球は太陽のまわりをまわっているのでしょう。
わかりますか?
私はわかりません。なぜぶつからないのか、なぜ毎年同じペースでまわるのか。回りだす前、回りだした後はどうなのか。
全然腑に落ちないし、説明できる人に私は今まで会ったことがありません。
そこへきてタマタマ!
それなら私にもわかります。なんだか不思議なほど腑に落ちます。
タマタマ15年以上前にモジャと出会い、タマタマ再会してこの本を手にとることになった。
タマタマ重い鉄のかたまりがユーラシア大陸を飛び、タマタマ時差ぼけで真夜中に目が覚めた。
そう思うとよくわからないなりに、この身体に感謝の気持ちが湧いてくるのです。
窓の外には落ちることのない月が、タマタマ浮いています。
今週も好い一週間となりそうです。
祈諸縁吉祥福壽無量
星覚九拝
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