雲水星覚の永平寺修行日記「僧想!」

04/10/04 ひとのせいにする

今日小庫院で世話になった孝幸さん(4年目)が反省会で10月8日にくる秋安居への対応についていい事を言った。
孝幸さんは毎日僧堂で寝てるし、朝起きて坐るのも早いしほんとにまんじめにやっててかっこいい。
資格や安居歴のためだけにすごしてるやつが多すぎてヘキエキとする。八割ぐらいはそうなんじゃないかな。フゥー。

ジューバコのスミをつつくように人の失敗を発見してはすんげぇ得意げにうれしそうに指摘する一乗が五日間延寿堂(保健室)に入ってた。
最近少しつかれてたからなぁ。昨日戻ったんだが今日早速
「星覚、函櫃(かんき)んとこがあけっぱなしだったから!」
とうれしそうにいつもの一発。でも顔がイキイキしてたからなんかちょっとうれしくなった。



あとがき

この日記は公開したくないから消してしまおうとおもったくらい恥ずかしい。つらい状況になると人を悪く言いたくなるものだ。まわりがみんな悪く見えてくるし、自分はちゃんとやってるっておもいたくなる弱い心が日記に記されていてかなりイタい。

実際、資格や安居歴の為に修行してるんだよ!と堂々と公言している者もいたけれども、実はみんな自分たちなりの覚悟や想いを秘めていて、お寺の生まれの同安居達も、家族や檀家さんの期待や責任、大切なものを在家の修行者以上にもって僧堂にきている。
そんなことにこの時期はまだまだ気付けないでいたのだ。

一乗にしても家族想いのとても心温まる雲水である。
函櫃が開いてるのをおしえてくれるなんて超いいヤツじゃないか!

2009/07/06

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