ちょっと粋な禅の旅「オフの細道」

報告! 禅の旅 山陰特別版

先週末は鳥取砂丘、皆生、出雲を巡る禅の旅に行って参りました。
ちょうど60年に一度の出雲大社の大屋根改修工事があり御本殿を特別に拝観することが出来たのです。

いつもの禅ワゴンにのりこんで朝早く渋谷を出発。
途中でレゲエアーティストのが偶然合流、大阪まで一緒に旅をします。
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強からはCDを頂きました。このCDは旅の間中ずっとかかっていてこの旅のテーマソングになりました。
東京でも10月8日に強のライブが渋谷であります。星覚はじめ、多くの出雲の旅メンバーがいきます。みんなで応援に行きましょう。興味がある人はご一報下さい。

京都でメンバーの一人、ゆうへいの実家のお店『le petit prince』で遅めの昼食。
ここは実は永平寺を降りて歩いて帰る途中に立ち寄った想い出のお店。
http://gallery.me.com/seitaro#100094(五番目の写真!)
あの時と変わること無く最高に美味しいフランス料理と笑顔でご主人の明生さんと博美さんが迎えてくれました。
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ビートルズと星の王子様でいっぱいのほんとうに素敵なこのお店。
京都周辺にいったら是非とも訪れてみて下さい。

強を駅で降ろして、一行は鳥取砂丘へ。いろいろ楽しい出来事があって到着が遅くなりましたがそれが実は心震える最も美しい時間帯への誘いでした。
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地元民である僕もこんな時間帯にはいったことがなかったので本当に感動しました。ずっと離れたくない気持ちを振り切り、西の米子へ向かいます。
途中博多ラーメンのお店によったりしてとっぷり夜も更けた頃に実家のある皆生に到着。
皆生は温泉が有名です。海の中から温泉がわき出している日本でも珍しい温泉街で、実家からは歩いてすぐ。小さい頃はいつもこの辺りの海にいったり温泉にいったりして遊んでいました。
皆生温泉と言えば幼稚園からの幼なじみがやっている旅館「菊乃家」が有名です。ここは日本海に面していてゆったりとできる最高に気持ちいい老舗旅館です。檜が香る素敵な温泉にも入れます。米子に行く機会があれば是非いってみて下さい。
みんなで皆生温泉にはいってその日は就寝。
次の日朝早く起きて出雲に向かい特別拝観をする為です。

平日の朝早くだったのでさすがに人は少なく、すんなり申し込み用紙を書き、入場することが出来ました。普段は入れない場所なので注意事項等の説明があります。僕も50年ぶりくらいに襟付きの服ときちんとした靴を履いていきました。
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出雲大社は何度も来ているけれども本殿に入るのは初めてでとても緊張します。屋根の構造をみて驚愕しました。ものすごい手間をかけて心をこめて作り上げられているのがよくわかります。大体雨の多いところで木で作った屋根で水が全く漏れないってすごいことだと思いませんか?

中は写真撮影禁止だったので写真を掲載することはできませんが一番感動したのが250年以上経つのにまだ生きていて、松やにが滴る桁木です。日本の建物に宿る命は続き、住んでいる人を包み守ってくれているのだと改めて感じました。

永平寺にクーラーやストーブが備え付けられていない様に、日本には日本の機構に合ったすまいがあるんです。それを西洋の真似をしてコンクリート尽くめの建物ばかりにしてしまった。
コンクリートのマンションの部屋は夏、クーラーが無いと大袈裟でなく、本当に「死にます」。それを今年の夏実感しました。自然と共存できる建物の作り方があるはずなんです。本当は。でも今は建築法とやらでお寺までコンクリートでたてなくてはいけないほど。
自分も今は半分木造の住まいに住んでますが、将来もっと木造が増えればいいのにな・・・と思います。これについてはもっと詳しく勉強したいです。

とにもかくにも特別拝観を終え、大きなしめ縄にお賽銭を投げて日御碕に行きました。
これは真徒さんのオススメスポットです。日本海がこんなに美しかったとは、忘れていました。地元民ながらビックリです。
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波と魚とカニと戯れ近くにある師匠の寺に挨拶に行きました。
それから皆生に帰り、日本で一番うまいラーメン屋、天心に向かいます。
天心は高校生の頃から週8回は通っていた本当にうまいラーメン専門店。おばちゃん達は僕のことを覚えてくれていて、行く度に笑顔でおかえりーといってくれます。とってもうれしいし、ありがたいことです。本当においしいのでここも是非いってみて下さい。
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天心の後は僕は家で染め物に筆をいれました。朝の坐禅クラスも人が増えてきて、応量器の袱紗が必要になったからです。その間他のメンバーは水木しげるロードに行ってきました。
ゲゲゲの女房ですっかり人気を不動のものとしたこの鳥取の観光名所は本当に地元の人達の工夫がみえて素敵な場所です。
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みんなもとっても楽しんでくれていたようでうれしいかぎりです。

夜にはまた皆生温泉に浸かって次の日に備えて早く眠りにつきました。
次の日は空が明るむ前に起きだして「伯耆のヒゲ爺」の異名を持つ僕の父親の案内で近くを流れる日野川の土手から歩いて皆生海岸の日の出を見に行きました。
昇り行く朝陽はカラダゼンタイに元気を漲らせます。
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帰って朝ご飯を食べて、植田正治美術館へ。
ここはすごく面白い美術館で建物自体にある「シカケ」がしてあるのです。
感動的なその「シカケ」は行った人だけがわかります!是非いってみて下さい!
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独特の写真の世界を堪能した後は京都のせなのおっちゃんの家へ。

カフェをやっている、ということだったのでちっちゃな喫茶店を想像していたのですが・・・なかなか大きな門構えの老舗でビックリしました。
中村藤吉本店といいます。
普段は入れないところまで入れて頂き、ランチをご馳走になり、お土産に人気のチャコレートまで頂きました。京都ではとても有名なこのお店。今までこんな美味しいお茶屋には入ったことがありませんでした。想像を絶する素敵さなのでこちらもお勧めしておきます。
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帰りの禅ワゴンの中では、みんなで旅を振り返りました。
本当に奇跡的だ感動に溢れた旅だった、東京に戻りたくない!
この旅も本当にたくさんの「必然の偶然」がありました。
そんな素敵なご縁で成り立っている禅の旅、また機会がありましたら企画するので是非参加して下さい!

どうぞよろしゅう

星覚九拝

2010/09/26

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