写真家 野崎悠の「悠悠自適」

自分と写真


私が写真を始めたきっかけをプロフィールに書くときには
悠悠自適の写真にも写っている愛犬"遥"の成長を残したかったからと書いています。

これは始めた複数の理由の一つなんです。
遥の成長を残そうと思ったのは以前飼っていた犬の影響です。
クッキーという名前の中型の雑種で、私が1歳の時に飼いはじめそれから
18年間一緒でした。

クッキーが亡くなってから家にある写真をみると
そんなにクッキーの写真が残っていない。
亡くなる直前ぐらいは自分もそれなりの年齢だったので明快に記憶があるけれど
1歳から一緒に育ったので小さい頃のクッキーの記憶は数えるほどしか覚えてない。
人間どうしても忘れてしまう。記憶を思い出すキーワードとなる写真をもっと残したい。
その思いから遥を飼うときにカメラを買って撮り始めました。

もう一つの理由は自分が感じた物を伝えられるかもしれないと思ったこと。

元々小さい頃からピアノをやっていたり音楽が周りにある生き方でした。
高校時代は自分で曲を作ったりしましたが、昨日作った曲の断片が次の日には
なんだか古くさく感じて消してしまう・・・その連続で作り手には向いていないとあきらめました。
その点写真はシャッター押した瞬間にもう完全に形が残る。
撮った瞬間に言ってみれば一曲完成なわけです。
消すにも完成しているから一応残してみようと思ったので音楽より写真ほうが
自分を表現しやすいし向いていると感じたわけです。


そしてもう一つ。
絵が下手なこと。
その画力たるや人を何人も笑い殺してきたレベルです。
なのでバラエティーで下手な絵を描く人のコーナーなどは見ていても
心から笑えなかったりします・・・かなり近い物があるので・・・汗

景色や何かの瞬間を残しておきたい!!と思ったとき絵では残せない・・・
その点写真ならそれが残せる!!
これも写真をはじめたきっかけの一つ。

光と影、そしてカメラのおかげでいままでたくさんの美しい物や瞬間を
自分の手で残すことが出来ましたし気づくことができました。写真に感謝です。

・記憶を思い出すための写真記録
・自分の表現手段
・絵が書けなくても瞬間を残せる

まだまだ写真が自分に与えてくれた影響はたくさんあります。
携帯電話にも最近ではカメラが当たり前についています、この身近な存在である
写真の魅力に関してまた書こうと思います。

下の写真は僕がカメラを使って描いた絵(写真)です。
写真なら光と影でこんな絵がかける。うれしい。

e01b.jpg











2010/10/12

コメント(2)

悠さんが撮っている写真は素晴らしい絵だと思います。
カメラで周りの世界だけでなく、自分の気持ちも映るのはピュア アートだ思います。

法純さん
コメントありがとうございます。

自分で選び、自分で綺麗だと思ったその瞬間を
切り取る写真は嫌でも自分の気持ちが写ってしまうような気がします。その被写体との関係性まで一緒に。

でもそんなところが写真の面白さの一つだと思っています♪

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