写真家 野崎悠の「悠悠自適」

役割


震災から一ヶ月
関東はだいぶ普段の生活が戻りつつありますが、
昨日のような大きな余震があるとまた少し外に出る人が減るかもしれませんね。


先日マスターであるこうすけくんのワークショップにて
各自が今不安なこと、悩んでいること、震災で感じたことを、今できること
などを話し合ってきました。
色々な方の今の心境が聞けたのはとても大きかったです。

震災後初めて会う方とはやはり震災の話をします。
そこで見えてくるもの。

みんな共通で被災した人たちに何か協力したい。

初めの一週間は自衛隊などが、二週目からはNPOなどボランティアも
だいぶ参加出来る状況になったと思います。
そして一ヶ月経った今。状況はまた変化しているわけです。

直接被災していなくてもスピッツの草野さんのように悲惨な映像、情報によって
体調を壊してしまう方も出てきました。
これは現地スタッフも同じで疲労したスタッフを癒したり交代する人材が必要になってきてる。


自分も初めそうだったのですが、被災者に直接支援できないか?と考えている人が
多いと思います。それはとっても自然なことだと思います。
でもなかなか自分の生活があるため現地に行けない、また下手に行くと足手まといに
なる可能性もあるから行けない。情報による混乱。もどかしくそれがストレスに
なっている方もいると思います。

先日サッカーのチャリティーマッチを見ていて今の状況が客観的に見えました。
サッカーにたとえてみたいと思います。

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あくまで例えですがこうして当てはめてみました。

何かしたい!そう思う方のほとんどがFWのポジションをやりたいと考えています。
直接被災者に支援ですね。
でも今はそのFWの方々を支援する手も必要です。
現地に向かう人たちのために東京で物資の仕分けをしたり、情報整理などの
ボランティアもあります。このMFの力がないとFWの人たちもゴールが決められません。

ゴールを決めるにはまずゴールキックするキーパーも重要な役割です。
それを募金だとしましょう。
それ以外にもコーチや観客も試合には重要な役割を持ちます。
節電する、買い物して経済を回す。


気持ちはFWをやりたいとしても各自"今"現時点での役割があると思うのです。
生活のために仕事しないといけない。(コーチ)けれどこれも経済を回す重要な事。
今は節電や募金しか出来ないかもしれない。
けれどこの災害の復興までは相当な時間がかかる長期戦です。
津波後の復旧だけでなく経済的な復旧も日本全体として今後課題になるはずです。
とっても長期戦。

今GKやコーチの役割の人もここから半年後にはFWのポジションかもしれません。
料理が得意な人が今は募金しか出来なくても1年後被災地でおいしい料理を振る舞うFWの
ポジションになるかもしれません。

その時々での役割が人にはあるのだと僕は思います。
なので今自分のいるポジションでまずは最善を尽くしましょう!
いつFWポジションがきてもいいようにしっかり食べてしっかり寝て、しっかり体動かして。元気に。

春です。桜が咲きました。
ただ「咲いてる」じゃなくてしっかりと季節を感じてみて下さい。
サクラの美しさにどっぷりつかりましょう。
色に感動したり、散る美しさに黄昏れてみたり。。。
自分が感じたその感動した気持ちや切ない気持ちそれが心を豊かにしてくれて
その心が今後の復興に役立つと私は思います。

たっぷり春を日本のすばらしさを感じてその力を復興に使っていきましょう♪


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2011/04/08

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