社交ダンスインストラクター井上淳生の「A little star in our body」

#1 A little Star in our body

  みなさん、はじめまして。

 社交ダンスの世界に身を置いている井上淳生です。

 

 初回です・・・わくわく。


 最初なので、このエッセイのタイトルについて書いてみます。


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 社交ダンスという、人の身体に関わる仕事をしているせいか、

 僕は「身体」について、こういう考えを持っています。

 

 

 「ぼくたちの身体の中には"何か"がある。」

 

 骨とか筋肉とか、内臓じゃなくて"何か"。

 

 言葉ではうまく言い表せないものが、ぼく達の身体には宿っているんじゃないか。

 そう思っています。

 

 何かを考えるきっかけというか、

 自分を何かの行動に向かわせる力というか。

 

 ある時には"言葉で表現できないような一体感"であったり、

 またある時には"気になるかならないか分からないくらいの違和感"であったり。


 それは、「身体感覚」という言葉でも表現できそうなんですけど、

 何かを考える出発点になったり、

 何かの行動を起こそうとする原動力になったりするという点で、

 ただの「感覚」を越えた"何か"だと思っています。

 

 僕は、その"何か"を総称的にこう呼びたいと思います。


 A little star


 「身体」という、無限小の宇宙の中にきらきらと光るStar

 人間の思考や行動をつかさどる、1つの導きの光となるStar

 雲水星覚の名前にもあるStar

 

 みんな、自分の中に、この小さな星を持っていると思います。

 忘れている人も自覚している人も。

 

 思考や行動の根拠となる、小さな小さな光。

 そんな輝きが、それぞれの身体の中にひそんでいると思うんです。

 

 そして、それぞれの内に秘められた小さな星の輝きが、

 外にあふれ出て、同じように外にあふれ出た誰かの光と出合う。

 

 そうやって、自分にとっての宇宙が広がっていって、

 そこに輝く星の数も増えていく。

 

 そんな美しい構図が、人と人との関係の中に隠れているんだと思います。

 

 その人にしか出せない光が、たくさんの輝きに出合い、

 会話のきっかけが生まれ、何かの形になって展開していく。

 

 そんな交流が自由にできる世の中であってほしい、

 という願いを込めてこのタイトルにしました。

 

 見た目通りに楽しくて良く動く人、星太郎くん。

 ますます父親そっくりになってきた、まさ(僕のいとこです)。

 センスの良いメガネ越しに、優しい笑顔で語りかけてくれる、こうすけくん。

 

 この3人との出会いに感謝して、

 身体コミュニケーションエッセイ

 「A little Star in our body」を始めたいと思います。

 

 どうぞよろしくお願いします。

2009/09/10

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