冬制中の前に上山する和尚達のことをいう。
冬制中の前に上山してくる秋安居は毎年10名程で少数派な為、微妙な立場になる。
春安居のものからすると厳しい冬の寒さの中で上山してきていないし、「同安居」とは心底いいにくい部分がある。
翌年の春安居のものからすると、半年しか変わらないけれども古参である、という具合である。
しかしその分彼らは秋安居ならではの苦労を多くしており、他の人の気持ちを敏感に察して声をかけてくれたりこまやかな優しさをもつ和尚が多かった。身近な古参ということで色々な相談にものってくれたし、とても頼りになる存在だった。
ちなみに拙僧は春安居だった。