雲水御用達!用語集

擎盤 keiban

永平寺では多くの寮舎がある。
全ての食事は庫院とよばれる台所で作られるため、当番等で僧堂で食事ができない修行僧の為に、寮舎の中から一人が毎回食事をもらいに出前の箱の用なものをもって庫院に向かう。

これを擎盤と呼ぶ。

永平寺に入ったときに最初にやらされることに公務帳写しというものがある。基本的な公務のやり方が細かく記された公務帳を移すのだが、この中にも擎盤という言葉が極端に多く出てくる。一文字を書く暇も惜しいときに画数の多いこの単語を書くのはくるおしい。KB、などと略して書いたりしていたものだ。

またこの単語はのちのち、永平寺外から禁止されているものを持ってくる際にも使われるようになる「ミスドを擎盤してきた!」等とつかわれたりする・・・という噂もなくはない。

2010/05/30

コメント(2)

「警盤」は間違いです。
 正しくは「擎盤」です。
 「擎」は「ささげる」という意味です。

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