三人よれば文殊の知恵、という諺で有名な文殊菩薩さまはお釈迦さまの智慧の化身とされており、僧堂の中央におかれることが多い。
僧堂では聖僧さまと呼ばれることもあり、聖僧さまに仕える侍聖という特別な配役もある。
文殊菩薩さまにお供えする仏菜は「僧堂聖僧仏菜」と呼ばれ、一年目は大庫院からこれを運ぶ際「僧堂聖僧仏菜、擎盤よろしゅう!」と大声で叫ばなければならない。
そのいいにくさは「バスガスバクハツ」に勝るとも劣らない。
緊張の中かんでしまう一年目雲水が続出する永平寺最大の難所の一つといえよう。
壁に向かうこと。曹洞宗の坐禅は面壁といって壁に向かって坐る。
暫到の時は順番を待って立っている時も「メンペキしていなさい」といわれ壁に向かって叉手をして立っていたものだ。
もともと曹洞宗の坐禅で壁に向かって坐ることをいう。
ダルマさんで有名な達磨大師が洞穴の中で九年間壁に向かって坐り続けたという「面壁九年」の逸話が有名。
転じて壁に向かって立つことを面壁ともいう。特に恐ろしい古参和尚さんが一年目オッサンを指導する時などに一列に並べ、面壁させることが多い。公務点検も面壁、合掌正座で行われる。