木版とは修行道場の山門に掲げられている厚い木の板のことをいう。
木槌がぶらさがっていてこれで叩くと、澄んだ音が響く。
毎朝修行僧は振鈴という鐘の音で目覚めた後、最初にこの木版の音を聞いて顔を洗う。
生きていることの有り難さを感じ、今できることを精一杯やろうと心を新たにするのだ。
(iPhoneアプリ「雲堂」でも坐禅準備の時に鳴る音だ)
そこには
生死事大(しょうじじだい)無常迅速(むじょうじんそく)各宜醒覚(かくぎせいかく)慎勿放逸(しんもつほういつ)
と書かれている。生死は誰もがむきあう大問題、目を覚まして精進したい。
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