雲水喫茶の日替りマスター!!

ZEN道場を訪れる

2011年5月13日

今日は「外人局」にいって住民登録をしました。

ピクリとも表情を変えないオフィサーにはポーランドに住んでいた時から慣れっこなのであまり動揺しないでやりすごします。

彼らも別に怒っているわけではなく、ただ緊張しているだけで、こちらが捨て身でカタコトのドイツ語を使っていると根負けして笑顔を見せてくれます。

無事に住民登録がすんだので、有名なカリーヴルストを食べました。

これはソーセージ、ポテトにカレー粉をかけた、ただそれだけのものなのだけどベルリンの名物となっています。友人の言葉を借りれば「可もなく不可もない」味。

午後は近くの施設に日本人の親子が集まっているというので妻と友人と三人で遊びにいってきました。ひさしぶりのお米とコーヒーカップ入りの味噌汁がとても美味しい。

さらにそこから歩いてすぐのところにある禅道場を訪ねてみました。
長髪でヒゲを生やして衣をきたお兄さんが

「坐っていくかい?」

と迎えてくれたので

「今日は見学だけしにきたんだ」

と言って道場を見せてもらいました。

明日の夕方に初心者のクラスがあるというから行ってみよう。

「坐禅をしたことがあるのなら初心者クラスにはでなくてもいいよ」

といわれたけれどもそうは問屋が卸さないのです。

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写真は坐禅堂兼本堂。
毎朝お水を替えて線香をまっすぐに立て、固めのベッドの上で坐禅をして朝のお勤めをします。
お水はマーケットで買ってきた欧州のミネラルウォーター!

2011年5月14日

今日は朝からMehringdammまで散歩。一時間くらいかけて公園の中をAcciの家まで歩きました。
ウェブで見ていた作品たちに実際に会えて感激!
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昨日知り合ったチカさんと蒼良ちゃん、サラさんとサレアちゃん親子とGorlizer Bahnhofの教会の裏にある公園で会いました。蒼良ちゃんはとサレアちゃんは早速仲良しに。未来への希望!
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途中チカさんの旦那さんが公園に来ました。
イギリス人の彼は日本在住が長く、古き良き日本の香りを漂わせ、侍のように静かにアツく語ります。彼は、心から日本のことを心配しているのです。離れていても同じ想いです。

ベルリンでも日本のニュースは即時に入り、ちょうどメルトダウンの話や静岡や神奈川での放射性物質のニュースが伝わっていました。

ここには周りの人から不安に思う気持ちへの理解を得られず、泣く泣く日本を後にした人が少なからずいます。

「ホントノトコロ」はどうなのか僕にはよくわからないし、ごくごく個人的な感覚では成人男性にとって関東地方はそれほど危険でないと思います。

しかし恐怖や不安は心の深いところにある本能的なもので、少なくとも恐怖や不安を感じている人があったら当人にとってはそれが「ホントノトコロ」なのではないでしょうか。
その人の感覚を認め、それを表現する場を確保して、「不安な人もそうじゃない人も一緒に真実に近づいていく」ことが日本を本当に元気にすることにつながると思います。

とにもかくにも世界中の人々が自分の生活を見直し、律し、変えていかなくてはいけません。それもいますぐです。正法眼蔵の言葉をかりれば「頭についた燃えている火の粉を払う」ほど緊急です。
でもどうすればいい?
そのヒントがここベルリンには多くあると思うし、少しでも見つけていきたいと思います。

夕方からは昨日見学に訪れた禅道場にいき、普段着で初心者コースから参加しました。
この日の坐禅初心者はミヒャエル、フィリッペ、エレナ、僕、そして名乗る間もなく直前に駆け込んできた男性の5人。

入堂の仕方や合掌、結跏趺坐のやり方(先生はできなかったけれど)まで衣を着た笑顔が素敵な女性の指導者が細かく丁寧に教えてくれました。

18時からは「古参」達が集まってきました。みな僕と同じくらいの年代の男女です。
昨日会ったセバスチャンや日本が大好きだというイスラエルのミュージシャンと友達になりました。
経行を挟んで2回の坐禅の後に事前に配られていたローマ字で書かれた般若心経と四弘誓願文、普回向を日本語で唱えます。

とにかくドイツ語をマスターしないことには話にならないなと感じ、早速かえりに古本屋で独英/英独辞典を入手しました。

2EURO。
日本円でたった300円程!安い(笑)!

2011/05/16  by

コメント(2)

面白い経験ですね。たっぷり楽しんでおいで!
とにかく、いつポーランドの国境を渡る?(笑)

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