雲水喫茶の日替りマスター!!

がれき問題を考える会

2012年05月08日に下記の日程で「がれき問題を考える会」が開催されました。


題名の通り、みんなで勉強して、話し合って、考えて、行動していこうという素晴らしいイベントでした。

手弁当で一生懸命準備をし、貴重な機会を作って下さった山陰放射能汚染を考える会の皆様、出演舞台の合間を縫って駆けつけて下さった山本太郎さん、全国を飛び回る超多忙なスケジュールを調整して下さった青木泰さん、会場に来て下さった皆様、応援してくれた皆様、心から感謝します。


特に印象に残ったのは太郎さんが寝る前に毎日祈りを込めていること、そしてその源が「自分自身が生きたい」という「美しくない」部分をさらけだしていたことでした。

「生きたい、人間は独りでは生きられない、みんなにも生きて欲しい」

彼の言葉に強く共感しました。

多くの人が米子市に集まってくれた、それだけで本当に嬉しかったのですが、太郎さんだけでなくこの日会場に集まった人達は本当に真剣に日本のことを考えているようでした。平日の夜に、です。


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同時にまだまだ事実を知る機会が少なすぎることも強く感じました。地方に住む多くの人にこのイベントの情報は伝わっていないようでした。

早めに米子駅に着いたので会場をウロウロしていたら16時からの記者会見に参加する貴重な機会を頂きました。聞けば記者会見は一般の見学も可能で、僕はたくさんの人が詰めかけてくるものと思ったのですが実際にはこの通りです。


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<記者会見の様子。普段僕たちはどんな視点で何をみているのでしょうか>

ちょっと残念でした。

会見の内容は後記の通り大変長いものですが、翌朝の新聞でメディアが報じたのは非常に小さな記事でした。少なくとも皆の命に関わる問題でこれだけ多くの人が集まっているのです。有名人が見たくてこれだけの人が集まるでしょうか。
「軽くて丈夫でやさしい家具」の広告より軽い扱いに驚きです。
誤解のないように言っておくと記者の皆さんはとても真剣な方々でした。こうやって会見に来て記事を書いてくれたことが掲載されただけでも嬉しい事なのかもしれません。


<各新聞の該当記事を蛍光ペンで示しています>

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インターネットを必ずしも肯定するわけではありませんし、新聞社やマスメディアに勤めている友人も多いのでこれからの変革への期待を込めて書きますが、少なくとも情報については現状、テレビや新聞は非常に限定的で偏ったことしか伝えないものである(悪いといっているわけではない)ことを田舎のおじいちゃんおばちゃん達にも理解しておいてほしいです。

かくいう僕もテレビや新聞に掲載されると舞い上がってしまうことを否めません。それ程強力に影響されているという自覚が自分自身あまりないだけに、危険です。


話がだいぶそれましたが以下に記者会見、イベントの録音を文字に起こしておきます。相当急いで起こしたので(文字起こしがこんなに大変なものだとは・・・)いたるところに省略や僕の勝手な解釈が入ってしまっています。
あくまでも「ひとりの参加者はこのように聞いた」というメモとして参考にして頂ければ幸いです(もし事実と違う重要な間違い、問題点などがありましたらすぐに削除、修正しますのでご一報下さい)。



星覚九拝


(尚、僕自身はこの問題について不安に思っていますがどのように対処すべきか、正直わかりません。「現状はかなり深刻で、このままの生活は危険だ」という友人も「気にする事はない、騒ぎ過ぎだ」と言う友人もいます。わからないながらもこのイベントに参加して、お坊さんとして想うところを別の記事に書きました。こちらも御一瞥頂ければ幸いです。)

http://bit.ly/K0Z4nE 




ーーー以下文字起こしーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


16時~  【講演前の記者会見】

18時半~ 【講演 青木さん】

【講演 山本さん】

19時半~ 【トーク 質疑応答】


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【講演前の記者会見】

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・環境ジャーナリスト 青木泰さん

・俳優 山本太郎さん

・山陰放射能汚染を考える会 代表 雨宮美菜子さん

・新聞、テレビ、記者の方々



雨宮美菜子さん>

市長ががれき受け入れを表明し、元々食品の勉強会を目的に作られた団体ですが、急遽市民団体の活動に足を踏み入れる事になった。この度青木孝さん、山本太郎さんをお招きし、米子市に迫るがれき問題という大きな問題についてより深く皆さん一人一人が意識を高めて頂けるように、このたびの講演会を開催する運びとなった。まず山本太郎さんからご挨拶をお願いします。


山本太郎さん>

こんにちは、山本太郎です。どうして山陰に来たか、それは簡単。広域処理に関して安全性が担保されていない。やみくもにばらまいてお金が欲しい人は手をあげて、という状態で被災地からこれだけ遠い山陰にもがれきが持ち込まれる可能性がある。一年間放置されていたがれきに放射能が混ざっていないわけがない、しかもその調べ方がセシウムだけ、少しサンプリングするだけ、それで全てが安全だというそういった横暴なやり方、ほぼ100パーセントとれるといっておきながら島田市の試験焼却では5060パーセントしかとれていなかった。むちゃくちゃですよね。やっていること。日本中を汚染するわけにはいかない。放射性物質だけでなく化学物質もいっぱいある。今、大手マスコミを使ってのキャンペーン、すりこみの中で広域処理に反対というのはすごく勇気がいること、広域処理に対するマイナスは報じられていない。普通助け合いをしなければというのは日本人として当然の気持ち、その裏にとんでもないことが潜んでいるという事実をみんなに知ってもらい、その上で考えたい。いったい何をしにきたのか、簡単です。汚染を広めないため。


青木泰さん>

今山本さんが大きくお話頂いた。私は全国を回っていてがれき受け入れキャンペーンがなされている。その時に被災地との絆が言われている。被災地で実際に一番問題になっているのは子供達の未来に大きな陰を落としている。汚染の中で子供を育てなければいけないという大変な事をしている。食べ物を選ぶのも大変。汚染地では子供を育てられないという事で多くの方が非汚染地に避難を初めている。避難者とどう結んでいくのか、絆といった時にその視点が大切。その人たちの後を追うようにがれきを処理する。世界的にも全く非常識な処理です。


去年から今年に掛けてがれき広域化の問題についてようやく事実が広まり始めた。最初はインターネットの中でがれきを受け入れる安全性、コスト、有害物の拡散、問題があるのだということがようやく広まり始め、三月に入ってから週刊誌、そういったところで広がり始めた。がれきの受け入れは被災地の復興につながらないのだ、という主張が展開され始めた。もう後一息だ。復興につながるという話は事実とは違うんだという事がもうひといき、もうひといき、というのはテレビとか大新聞で取り上げられるまでもう一息だと思っていたらテレビ朝日のモーニングバードでとりあげられた。その中で驚いたのは2400万トンの中の400万トン、そのうちの9割型は宮城県のがれき、宮城県の担当者は、知事の了解としてもうださなくていいんだ、といっている。取材に対して答えていた。これは環境省もびっくり仰天の話。その後テレビ朝日の取材では念をいれて環境省にも取材してる。環境省もそれにたいして「被災県の要望があったからそうしている、そうでなければそれでいいんです。」これは広域化の話が必要性の根元が必要じゃないんだということが起こりつつある。汚染されている可能性のあるがれきが全国にばらまかれるという問題。安全だというのであれば復興のためにやっていくべきだ。誰が見ても明らかなことがひとつひとつ皮をむくようにあきらかになっている。もうひとがんばりすれば、計画自体が崩れつつある、という事を訴えるためにやってきました。よろしくお願い致します。


山陰中央テレビ記者>

がれき問題山本さんとしてはどういうふうに解決するのが一番だとお考えですか?


山本太郎さん

地元、今有る場所で処理をするのが一番だと思います。今まであったもので燃やすのではなく放射性物質に対応できるような炉を作るしかない。というのは少しだけサンプリングして数値がでても信用ならない。全て数値がでても大丈夫な形で焼却するべきだ。新しいセラミックとか、そういうのもあるんですよね?


青木泰さん

政府交渉ネットという事務局で環境省と交渉した。そこでの話は色々な意見、山本さんがおっしゃったことの他に、きちっとした有害性ここは危険レベルなんだ、ということを環境省が示した上で有害物に関しては処理処分しないでそのまま保管しようではないか、というのが高知大学総長のタチカワリョウさんのお話。三角形の堤防を作って閉じ込める、緑の防波堤、という話も出てきている。有害物については別に処理しないで原因を出したのは東電なので東電が責任をもって処理をする。安全だといわれているのは地元で処理をする。そういったのがかなり煮詰まってきた議論としてなされてきている。


山本太郎さん

全国にばらまいて得するのは交付金をもらえる自治体と産廃業者だけ、それで健康被害がかえってくる。誰も得しない。


山陰放送記者>

米子市ががれきの受け入れを表明しているが、それに対してはどのような想いを抱いていますか?


山本太郎さん

青木さんがいわれているような、表に出てこない裏の情報をご存じないから受け入れようということになっているのだと思う。除染とがれき問題あわせて40億円くらいのキャンペーン費用が僕たちの血税から出ている。大手新聞で広告をうったりテレビで流したりしているわけで、当然洗脳される。ようは広域処理がなければ被災地の復興はありえない、というすりこみがある。悪質なすりこみがあった。

でも本当の部分、実際の被災地はどうなのかということを意識のある方見てきて発信している。しかし大手メディアはお金でコントロールされているから本当の情報は届けにくい。それを知らない人は手を挙げますよね。気持ちに流れる。でも両方のいうことを聞いてその中で判断するべき、環境省や国がいう事を鵜呑みにするのではなく。どうして反対意見があるか、反対意見を述べる方々にも色々な情報がある。そちら側の意見をいれて本当の部分をみつけた上での判断が大事だと思います。


山陰放送記者>

そのために市民の運動が撤廃にむけての運動がでてほしいという気持ちはありますか?


山本太郎さん

勿論です。市民が動かなければ何も変わらないです。広がれば広がるほど他にも波及してくる。一番疲れ、がれきがあったりとか経済的損失ををこうむった被災地に対してお金がたくさんおりるべき、そうではなく、それを全国で山分けしようぜ、というようながれき利権っていう部分に、どうして被災地をくいものにするのか。被災地で雇用ができて、処理できるような施設を作ることに、雇用という部分、被災地が潤うようなことにお金を使うべきで、そういう形をつくっていかなくてはいけない。このままでは被災地をくいものにするという結果にしかならない、プラス自治体の市民に健康被害をばらまきかねない。それにはたくさんの人たちが気づく必要がある。だから此の場に僕だけ来てもよくわからない。ちゃんとした情報をもっている青木さんのような方がいないとしょうがない。それでセットできたんです。すごくお忙しい、全国を飛び回られているのだが、時間を調整して来て頂いた。


青木泰さん

山本さんと秋田でもご一緒させて頂いた。秋田は福島原発でも距離が近い。非汚染地、そこは避難者の受け入れと安心の食材を供給できる聖域にしていこうということをおっしゃっていた。今、全国で必要なのはがれきの受け入れではなく、人の受け入れと非汚染地域だったら汚染地に安心した食材を提供していくということではないか。


日本海新聞記者>

全国色々なところでお話をされていると思うのですが、有る程度期間がたって聞かれた方の反応、最初にやっていた頃と変わってきたのかどうか


山本太郎さん

広域処理の意味が根底から覆されてきたというのは意識を持って行動された方が増えてきたからだと思う。本当に突っ込みどころがないような大義があればいいんだけれども、助け合おう、絆、と言う言葉だけを使ってきた、嘘がばれそうな状況。今何をするべきか、一人でも多くの方に知って頂き声を上げて頂くことが危険な状況を脱する方法だと思います。


青木泰さん

九州では多くの方がこういった会に参加されている。理屈の上ではいろいろあるけれどもやはり受け入れなければいけないのでは、と思っていた人が、

けれどもやはり受け入れてはいけないのだ、と意見を変えました、とおっしゃってくれた人がいた。グリーンコープという九州の生協でやったときは座談会で一人一人感想を聞いた。意見が変わったという声が多かった。

議会が安全なら受け入れよう、みたいな決議をした。安全なら受け入れる、危険は被災地に押し付けるというのはわだかまりがあった。だけど危険なものは処分しないで保管する、安全なものこそ被災地で処理する、という話でスッキリした。そういう方が多かった。情報が本当に伝わっていない。こんなにも。けれども事実を知らせていくと砂地に水を撒く感じで広がっていく、そういう状況になっているのではないのかと思う。


記者所属不明>

そもそもこういった脱原発の活動のきっかけはなんですか?


山本太郎さん

311からです。その前はやったことがなかった。これぐらい共存できないものに対してフォーカスするきっかけは311


不明>

どんな想いでやっておられるのですか?


山本太郎さん

どんな想い、ですか。生きたい、という想いだけですね。ほんとに生き延びたい、地震津波に対する想定がでたらめの狂った状況で、このままでは日本の未来をあきらめているとしか思えない。例えば広域処理や再稼働、を ちょっと伝わりづらいか、高汚染地っていわれているところに住んでいる子供達は安全ですといって住まされている。一日1530分でしか、それも屋内施設でしか遊べない、そんな状況普通ですか?狂っていますよね、はっきりいって。それが当たり前、受け入れなければどうしようもない、此の国の未来があきらめられている、そういう状況で自分が命をつないでいけるのかどうか、自分が生きていたい、という想いから始まった、市民活動に参加した。日本中が汚染される可能性がある広域処理に対して、情報がコントロールされている中で少しでも多くの人に知って頂くためには自分が足を運んでたくさんの人に直接聞いて頂くしかない。


不明>

どれぐらいのペースでこういった講演などをされているのですか?


山本太郎さん

6月に美輪明宏さんの舞台にでていてほとんど活動ができていない。その中でも公演の合間に急いでます、っていうところに駆けつけるようにしています。


星覚>

禅の僧侶です。僕は鳥取県米子市出身です。三人ともわざわざ米子市に来て頂いてありがとうございます。米子市民も、こうして来て下さる方もみんなが不安な状況であると思うのですが、三人の方々が日常生活の中で何かされていることがありますか?あれば教えて下さい。


山本太郎さん

自分の中の不安は「生きていけるか生き延びられるのか」という不安。でも自分独りだけが生きていてもしょうがない、まわりにも生きてもらわないと成立しない。他者があっての自分ですから。そういう意味で市民活動を続けるのは不安の解消の一番の近道だと思います。やれることは全部やるぞ と、 いろんなアプローチで自分がやれることは全部やりますというスタンスの元、311以降初めて加わったのが祈る、ということなんです。


星>

ほお、毎日ですか


山本太郎さん

ベッドに入って寝る前に「大難が小難に、小難が無難になりますように」というようなことだったり、みんなに力を与えてくれということを。今までそういう風に手を合わせた事ってない人生なんですよ。でも本当に「神頼みまで走ったぞ、っていう、あの僕が」っていう(笑)


星>

寝る前にされているのですね


山本太郎さん

そうですね、やることは全部やるっていう。そこに祈りが入りました


山本太郎さん

お二人はいかがですか?


青木泰さん

今までゴミの問題に関わってきた。原発問題は横目で見てきた。今回放射性廃棄物がでてきたので、自分の知識がそれなりに役立つと思って、走り回るということ、日程が開いてればいく、ということをやっている。現役時代に仕事をしてこなかったツケがまわってくるように感じるほど現役時代よりも一生懸命やっています。


星>

何か一日の生活の中で変わった事は、先ほどの寝る前に何かをするというようなことはありますか?


青木泰さん

僕はあまりそういうのは、ほとんど走り回っているというか、かかなきゃいけない事がいっぱいって情報発信している。ただ、ひとつはとにかくあちこちいって講演会を引き受ける条件として座談会をするようにしている。それが一つのエネルギーとなってまたみなさんに発信していく、そういうエネルギーになっている。


星>

いかがでしょうか?


雨宮美菜子さん

私はもともと米子出身なんです。就職結婚で東京で主人と知り合い311以降しばらくは大丈夫だろうというマスコミの報道を鵜呑みにする普通の主婦だったのでずっと生活していたのですが9月頃にようやく事態の危うさに気づいて、それは残念ながら来て頂いている記者の方々のような情報網ではなくインターネットで知る事になった。調べてみると実際に危ないという事もわかってきて米子に戻ってきたのですが、戻ってきてからが逆に大変だったような気がして、やはり皆さん遠くはなれているので、他人事のような遠く外国で起きたてるような感覚の方がほとんどだった。びっくりしたのはスーパーで普通に東北や北関東のものが今までおいてなかった農産物がおかれていたり三陸のさんまとかが売られていて、目の前で小さい子供を連れたお母さんが安いからといって入れていく。それを見た時に大変な事だと思った。どうにかしたいと思ってそもそも食に対する勉強会をするというのが目的だった。そして今市民団体という活動に変わってしまったけれども、私はひとりの普通の主婦でたまたま集まりましょうという声を上げただけで、ノウハウもないし、ものすごく手探りで会のみなさんには迷惑をかけながらやっている部分もある。やはり一人でも多くの小さい子供をもったお母さん方にがれきは目の前に迫るがれきは第一だけれども食べ物のことに関しても情報を伝えていければいいなと思っている。そういうのが不安を解消する方法といったら、そうなのかもしれません。


星>

山本太郎さんはドイツにも来て下さったとお聞きしているのですが、ドイツと日本の地方を巡ってこられて、ドイツに比べて日本の地方のよいところはなにか、感じた事を教えて頂けますか?


山本太郎さん

おそらく日本の田舎もドイツの田舎も、それぞれに人の温かみだとか、景色の良さがあると思います。それは僕が日本語がわかってドイツ語がわからないから余計日本の方が温かみを感じる。逆に日本人の持っている、都会でないところに住んでいる人たちの心の温かさや思いやりの部分が原発や立地させられることに利用されたり、がれきに対してそれなら手伝いますよ、とかそういった人の良さが思い切り利用されているケースだと思います。だからそういうところを見ていると僕たちは青木先生を通してだったり色々な情報に触れる事ができるから、それはお伝えしなきゃという気持ちになりますよね。僕は兵庫県出身なんですけれども夏休みになったら福井に行ったり、鳥取に行ったり、夏の行事だったので、そういう想い出関係なしにもいくけれどもそういった思い入れが産まれてくる。


>不明

全原発が停止したことを率直にどう思いますか


山本太郎さん

今回は福島の原発が原因で全ての原発が止まったというわけではないですよね。要はこれからのエネルギーのあり方をこの国のリーダー達が決めてポジティブな方向で停止したという話ではないですよね。

でもその中でも全機停止にするのはいやだ、再稼働を間に合わそうとしていた、という動きをとめたのは市民の力、市民一人一人が誇りに思っていい。でも原発からの電気は2割ちょっとなのだからそれに変わるものを考えていかないといけない。そのきっかけ、大きくシフトするきっかけを与えられた。アメリカから被爆させられ、原爆で、その原子力に対して他の国の人より深く考える機会を与えられたのに今回原発でこれだけ日本中にあって自爆で被爆して、これを機会に変えられなかったら滅亡にむかっていく。いまこそ変えられる。そのスタートラインにたったということ、市民が変えていく、世の中の象徴だと思います。


(途中で退席した方々のノイズ)


>読売新聞

今回の講演の一番の目的は、がれきを受け入れない方がいいよ、というのか、それとも情報とおっしゃっていますけれどもそれを伝えるのが目的なのか、どのあたりが目的なのか。


山本太郎さん

最初に青木先生にお話をして頂いて、その情報というものを皆さんに知って頂いて、その後はどうすればそれが止まるんだろう、っていうところにいくでしょうから別に僕が来て何かを変えられるわけではないんですよね。僕は客寄せパンダ的なところがあって。いや、僕は専門家でも何でもないのです。僕が来る、ということで三人くらい増えたと思うんですが、一人でも多くの人に事実を知ってもらうためには、その部分だけですね。僕ははっきりいって。一番大切なのは青木さんから語られる現状。その事実を見つめてもらうためにやっている。


>星

人間が客寄せパンダになるのはそう簡単な覚悟ではなできないと思います、僕ならとても恥ずかしいし、何をいわれるのだろうと不安になると思うのですが、それをあえて「生きたい」といって実行した事と俳優という職業はなにか関係がありますか?


山本太郎さん

もともとそういう要素がある、エンターテイメントの世界は。ある意味客寄せパンダ的な。それは自分の利につながっている部分がある。それでお金が儲かるだとか。市民活動においてはそれがない。いくとこいくとこみんな貧乏で経済的なところにつながることは決してないんです、ほんとに(笑)。みなさん手弁当でやって頂いている。でも一人でも多くの人に意識を持って頂くと言う事が、生き延びる可能性につながる、という本当の大きな意味での利につながる、そこに自分も含まれているんだから客寄せパンダ上等ですっていう状態なのです。


(記者会見一度終わり、微妙な時間帯)


山本太郎さん

メンバーの方なんですか?


>星

いや、僕の友人がメンバーでして... あの事務所には今入っているんですか?


山本太郎さん

いや、入ってないんです。フリーでやっています。フリーというか他のとこ事務所とか入っちゃうとややこしいんですよね。苦情の受付係みたいになってしまうんですよ。いろんなところから励ましの言葉を頂くんですよね、お前調子にのってんなーとか(笑)だから事務所というところには


>星

そうなんですね... 彼岸寺といういろんな宗派のお坊さんが集まってやっているサイトがあるのですがそこに今日のことを書いても大丈夫ですか?


山本太郎さん

どうぞどうぞ。写真をあげて頂いてもかまいませんよ。








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【講演 山本さん】

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共催の医師の足立先生のご挨拶>

たくさんの方に来て頂きありがとうございます。先日アマゾンで6ベクレルのセシウムが入っているハンバーグを買いました。まだ食べれず冷蔵庫の中で凍っています。

誰もが考えないと問題について考えなければいけない時にがれきや放射能に着いてしゃべる事がはばかれる雰囲気になってきた。それを打破するために共催をして、我々の間でも話をしてこれからのことを決めたいと思う。


雨宮美菜子さん

それでは青木泰さんにお話を聞きたいと思います。

放射能汚染が始まる前から環境問題を長く専門にされているジャーナリストの先生です。よろしくお願い致します。


青木泰さん

青木と申します。山本太郎講演の前座として、震災がれきの広域処理の問題についてお話ししたい。


お手元に資料があります。資料の他にレジュメがある。レジュメにそって話を進めていきたい。

資料は今日の話がどんなものだったのか、お家に帰って思い出せない時にそれを見て頂きたい。ご利用頂きたいと思います。


今主催者の方のご挨拶があったように受け入れ処理、全国広域化と言われているが、世間一般にはこれを受け入れる事が被災地との絆を強める事といわれていると思います。

今日は本当にがれきの受け入れが被災地との絆を強める事になるのか、ということをみなさんと一緒に考えていきたいと思う。


もうひとつご提案したいのは被災地との絆と言った時に、被災地でどういうことが起きているか新聞やテレビで時々目にしたり耳にしたりする。

実際に被災地の汚染されている地域の子供達には未来に暗雲が漂う状況になっている。

子供を外で遊ばせる時には時間を計って何分経ったら帰ってきなさい、子供達の食事を考えた時に汚染されていない食事をどう選択するか、お母さん達、たまにはお父さん達が苦労なさっている。その方達が子供の未来を救うために全国の非汚染地に避難して今後の生活のことを考えようとしている。新聞ではほとんど報道されないが多くの人がいる。沖縄には親子で約一万人の方が避難されているといわれている。こないだ講演に行った九州では福岡の地価が上がってしまっている状況。隠された形で子供達の安全性を考えて人口の大移動が始まっている状況。避難しなければいけないおかあさんとの絆をどうするか?やはり私たちがものをかんがえる一番最初のテーマとしていきたい


がれき受け入れについて私たちが目にしたり耳にしたりするのは、市長さんが受け入れ表明をしたり、知事さんが受け入れ表明したりする、議会で行われる、そういうことが次から次に耳に入ってくる。まるでがれきの受け入れが全国に広まっているような感じにマスコミでは情報が流されている。ここに書きましたが自治体の86パーセントが受け入れ困難【資料参照】。


勿論こういう記事だけでなく、NHKの調査では三月の最初に行った調査では57パーセントの国民が受け入れに賛成しているとの報告がある。

ただし最近は大きなメディアが世論調査をした時、その調査の仕方によってかなり結果が変わってくるということは皆少しずつ知り始めていること。


3番目に書いているのは自民党がインターネットで調査をした。ご存知のように、今民主党の政権で、自民党は民主党から政権を取り戻したい。次の選挙の時には本当に勝たなければ行けない。大きいメディアのことを安易に信じていると管さんの時、消費税が必要という意見が世論調査では大多数だった。それで大敗北した。自民党は本気で政権を奪い返さなければ行けない。テレビや大新聞を信じていたら管さんの二の舞になる。それでインターネットで調査をした。


そうしたらあきらかに反対になった。賛成は2000、反対は10倍近くの20000だった。ではそれが本当なのかというと3月に週刊誌、ここに書いたように5誌に特集があった。

山本太郎さんと一緒にインタビューをうけた。がれき問題について発言した。週刊女性、SPA、フライデー、週刊文春、習慣金曜日、3月~4月にかけてがれきの問題が被災地の復興につながるのかどうか、本当なのか?という見出しで特集された。いよいよインターネットの世界だけでなく私たちの目に見えるところ、耳にするところで真実が話されるようになり始めた。

おそらく次はテレビのキー局や大新聞でこの問題が大々的に取り上げられるようになるだろうと思っています。そしたら4月にテレビ朝日のモーニングバードという番組でがれき問題について玉川さんという方が取材して20分にわたって特集した。


玉川さんはこういうふうに組み立てました。がれきは3県で2250万トン、そのうち400万トンを広域化しようとしている。

400のうち350万トンは宮城県、50万トンは岩手県、350万トンそのほとんど9割近いがれきを広域使用としている宮城県の担当者に取材した。

そうしたら宮城県の担当者は

「ほとんど宮城県の中で処理できます。可燃性の燃やしていいがれきについてはほぼ100パーセント処理できる。これは県の課長個人ではなく知事の見解でもある」とインタビューで表明している。

被災地では自分のところで処理できる、といっている。

玉川さんは粘り強い方でそれを持って環境省に取材している

「被災地では全国に持っていかなくてよいといっている。これでいいんですか?」と聞いた。

すると環境省の担当者は

「もともと被災地がいったからやってるだけであって、被災地が必要ないのなら広域化する必要はないです」

と答えた。

これがネット上で情報として流れた4月20日の次の日九州に21日の講演にいく必要があったのだが「その必要がなくなった」と思った。

このように被災地の復興につながるという話が実は事実と違うんだと言うのが世の中に徐々に広まってきている。


このようになぜ今まで白、あるいは黒といっていたものがこんなに変わってしまうのは、こういうことがあるんだろうか。それを次に見ていきたいと思う。



まずがれきの広域化受け入れが復興につながるのは本当か、ということを資料に書かせて頂きました。


ちょうどみなさんがお持ちの資料は講演の行く先々に原稿として主催者団体にお送りして、印刷して頂くという事をやっている。私が東京から埼玉、神奈川、静岡、宅急便で出した時に500600円が宅急便の値段だった。ところが九州に出した時には1060円だった。モノを遠くに運ぶのにはお金がかかります。


九州でも山陰でも変わらないのでは?と思うけれども実際に私が東京から高速道路でくる時、モノを運ぶ時には距離に比例してお金がかかるわけなんです。

東京からでも周辺の倍かかる。


ここに書きましたが巨額の予算がかかる。東京では既に岩手県のミヤコのがれきを試験的に1000トン受け入れました。その時のコストはトンあたり56万円のお金がかかった。阪神淡路、あるいは中越の地震の最大がれき処理費は2、2万円。被災地から東京までもっていくだけで33.5倍までかかってくる。さらにもっと遠くの、こういう言い方をしては起こられますが山陰くんだりまで持っていくにはどれだけかかるのか。


環境省全体のがれきの予算は一兆円をたてている。先ほど話しましたががれきの送料、2250万トンで従来の阪神淡路大震災、中越、自分の圏内で処理をしているのですが、それにならってほとんど被災地で処理をしたら5000万円、いや、すみません5000億円です。普段扱った事がないもので... それが一兆円なのです。

つまり広域化するために5000億円の予算が余分に計上されている。普通に考えればがれきの処理は5000億円に押さえて、あとの5000億円は被災地の復興支援だとか、被災者の避難だとか安全な食材を供給するためのシステムづくりだとか、そういうものに利用すべきだと考えるのが普通だと思わない?なんでがれきの処理に無駄なお金を使うんですか?


米子市に、九州に持っていく、というだけで経済感覚を疑ってしまいます。

ここにいる女性の方が、大臣になっていたらそんな計画をたてませんよ。女性だけではないですが。そんな非経済な。

がれき問題はそういうことを含んでいるということがわかってきます。


それでは地元で何が一番求められているかということですが、地元で一番求められているのは仕事ナンデス。

これは耳にした事があるかもしれないが、NHKで被災地で24万の被災者がでて50パーセントの方が失業状態になっている。12万人です。

勿論その人達には生活保護が出ている。しかし生活保護で仕事が現実的になかったら?被災地では仕事の先行きが見えないから人口が減っているという報告がある。

今、ほんとうに求められているのは被災地での仕事、それを奪う事になるのが広域化はおかしい。


じゃあなんで環境省はこういう計画をたてたのか?

当初2400万トンといわれていますが、私たちには想像がつきません。全国の市町村のゴミの量は一年間で5000万トン、その半分が被災地がれきとして一挙にでてきた。

当然被災地だけでは処理できないと考えてしまう。


実際にお役人達が霞ヶ関の机に坐って考えたとしたらそういう計画をたてるでしょう。

実際に全国の市町村には大きな焼却施設が1000以上ある。みなさんが不況だし、ゴミのリサイクルに取り組んでいるのが大きなものは必要ないといっているのに、なぜか無駄な施設がたてられている。

それを利用しない手はない、と考えるのはなんとなくわかる気がする。しかし過去の記録をみると、広域化をするにはお金がかかる。


それは例えば新潟県の泉田知事さんは中越自身の時にどういう風にやるか考えた時に地区内で処理する方針を考えた。こういう貴重な経験が、環境省が考えた広域化には考えられていなかった。全国の自治体にお世話になっていく。しかも今回の場合がれきの処理の広域化には全国の自治体にお世話になることになるんだからその方針を自治体に相談しなければ行けない。ところが環境省の方針として相談もせずに決めていく計画なんです。今数十の自治体から様々な疑問が出されている。そういう経過の中でいよいよがれきの広域化処理に対する疑問。

当初がれきの処理の遅れている、という話を環境大臣からお聞きになったと思います。

実は今年の3月26日にがれき問題に取り組む人たちの賛同を得て環境省に交渉した。

遅れている、というのは全国の自治体が受け入れないのではなく、最初の計画が悪かったんじゃないか?と話したら

いや「遅れてはいない、順調だ」といいった。


「五パーセントしか進んでいない、と国が発表していたのになぜ順調か」と聞いた。

既にがれきはほぼ100パーセント市外の仮説置き場に運んでいる。順調なら広域化する必要はないじゃないか?

環境省は自分自身が広域化が必要だといいながら、自らそれを否定するという状況になっている。

もうひとつ此の問題、全国にがれきの処理を委託する、私たちが問題にしたのは安全性の問題です。がれきは安全なのかどうか。


環境省は資料の2ページ目に書いたけれども調査を行っていません。

環境省は調査を行っていない。いままで受け入れを手をあげた自治体で様々な疑問が出された時に

各自治体の方々は「環境庁が保証しているんだ」と答えていた。保証しているはずの環境省が放射能についてての地検はもっていない、アスベストだとかヒ素なんか有害物がどうふくまれているかも調査していない。ということがわかりました。しかし調査はしてなくても市町村にまかせて市町村感のやりとりで運んで下さい。

これで本当にがれきが、各市町村に受け入れられるがれきが安全と言えるのかどうか。


最終的には環境省は燃えやした時にバグフィルターがあってそれで99.9パーセントとれるから大丈夫だ、と答えた。

此の問題に着いて最後にちょっとだけお話したいと思います。


4月21日の東京新聞資料の中の35ページで東京新聞の記事がのっているけれども環境省は東京新聞の記者にこうこたえた。

がれきは汚染されたがれきを燃やしても99.9パーセントはとれるといってきたけどこれは放射性物質についてきちんとした調査をしてきたわけではなく、

十分な根拠がなかった、ということをいっています。

東京新聞の記者さんが執拗に環境省にせまった結果、ついに本音をしゃべった。これは東京新聞の記事として書かれているけれど実際に今、島田市で計算した結果は99.9パーセントではなく6080パーセントだといわれている。

極めつけはバグフィルタのメーカーさんに市民団体が問い合わせたら「保証できません」といった。なぜ保証できないかというと、今までは放射性物質でなく煤塵を除去するために作られたのがバグフィルタなのです。我々ゴミ問題を扱ってきた人間からは常識ですけれども、みなさんは放射性物質をとるためのものがバグだと思う人もいるかもしれないけれども、実はそうではないのです。今まで煤塵をとるという別の目的で使っていたバグフィルタで放射性物質がとれることをいってしまった。環境省がとれないといってしまったらいろいろな対処を考えなくては行けなくて大変です。おそらく毎日とれるようになれと願っていて、ある日100パーセントだといってしまうとうそくさいので99。9パーセントといってしまった。

バグフィルタのメーカーさんは「製造物責任を果たしてください」といわれるからメーカーはうかうかとしたことはいえない。


このようにがれきを燃やしてそれが煙突からでないということが、まったく根拠がないという事がわかってきた。

広域化の問題は環境省が本当はがれきだけではなく、被害を受けている人たちの事を考えて、何ができるかということを、われわれは考えていかなければいけない。

あるいは放射性物質が全国に拡散したり、大気中に広がるという事がかなり危険であるということを注意しなくてはいけない。

そういうことがこれまでは放棄されているということを、私はまず前座として、問題提起をしておきたいと思います。


どうもありがとうございます。







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【講演 山本太郎さん

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雨宮美菜子さん

続きまして山本太郎さんお願い致します。2011年4月に脱原発宣言を行い、現在は3月ー6月に美輪明宏さんと共演される椿姫という舞台をやっていてその合間をぬって来て下さいました。



山本太郎さん

よろしくお願い致します。山本太郎です。

今、大変な事がおきていますね。大変な時代に突入したというか、今までのつけがまわってきたというか。

僕は311まではこんな市民運動に加わった事がなかったんです。


というのは芸能界というのは、役者というのは透明というか、色がついたら、イメージが着くからおいしくないんですね。

そんな役しかこなくなったり、そういう時にしかよばれなくなったりイメージが着いちゃうので、極力透明というかいめーじをつけないのが大切。

だから芸能界は政治、スポーツ、宗教というところにものを言わない方がいい、というのが芸能界なんです。

勿論たとえば野球の好きなチームとか、どこかが優勝したらコメント求められるけれど、あまり深く肩入れしない、とくに政治の問題については口をはさまない方がいいっていうのが暗黙の了解なんです。


でも311で、これからどういう報道をしていくのか、地震津波で僕は原発しか頭になかった。冷却できなくなった時に流石にまずいな、とおもったら。

そしたら報道が安全です。電源車両がつきました。でもジャックがあわなかったってガキの使いかよ!と、備えというのが全くできていなかった。ということを目の当たりにして、

もしもこれが漏れだしたら国はどういうことをいうんだろうとみていたらやはり


「安全です。直ちに影響はない」


といいだした、こりゃまずい、この国の本当の姿っていうのがやっと見えたというか気づいた。


このままでは生きていけない、生き延びる事が難しいとおもった。


自分の中にわき上がってきたのは

生きてたい 生き延びたい っていう想いなんです。


でもこんな広い世界で自分1人で生きてもしょうがないじゃないですか。やはりみなさんにも生きてもらわなければしょうがないんですよね。

他者がいて初めて成り立つんです世の中って。だから、できればみんなといきのびたい、そのためには意識のある人とつながっていくしかないんですよ。

でも声ををあげたら大変です。原発っていうものに声をあげると、すごく大きな利権構造なんです。50年くらいかかって作り上げてきた。

だから電力会社に対して原発反対という声をあげても電力会社の提供している番組に出られなくなるだけではないんです。

原発ってみなさんご存知かと思うけれども電力会社、電機メーカー、建設、銀行、保険、とにかくいろんな企業が関わっている利権構造。

勿論その中に放送局がある。上から圧力がかかるわけではない。現場が怖がるんですよ。こいつ反対っていってるぞって。

でももう声をあげるしかない。

今日本は地震の活動期にある。

ここにも30キロのところにある。原発は日本全国にある。

対策はでたらめだということがわかった。


万が一のことがあった時に誰も責任をとらないことがはっきりした。

電力会社が責任とりますか?国が責任とりますか?


決まりがありました。法律がありました。全て無視されました。

子供達は細胞分裂活発です。その子供達に対して20倍の基準に引き上げた。

チェルノブイリで強制移住とされた地域を安全です、といっている。

そんなところで子供達が

そんな場所で大丈夫といわれている。


なんで?


賠償をけちるためです。

日本の資産価値を落とさないためです。

それはそうですよね。新幹線、東北道走ってます。

それを通行止めするなんてできますか?

普通はしなければいけないんですが。


でもこの国は人を切り捨てる事にした。資産価値を落とさないため見殺しにすることにした。

そんな中で声をあげられない、手を差し伸べられない事は黙認している事に等しい。


福島の原因もわかっていない。でも国はゼロにしたくなくて再稼働をいそいだ。

なにがなんでも再稼働、原発以外で電力が作れるのにも関わらず原発ありきでしか話がすすまない。

一番危機的な状況を原発によって作られている。


ホットスポットは東京にもある。いわきより高いところもある。そういうところの人たちは避難できない。

だから自主避難、自腹を切るしかない。旦那さんが単身赴任でのこって、お金をおくって地方で母子で避難させる。

全国に国内避難民が散らばっている。米子にも、その人たちが恐れている事。


それががれきの広域処理

逃げてもにげても追いかけてくる。

これは


東京の避難市民の会とお話をしていたら東京もうけいれをきめたんだ、とショックをうけていた。

二次避難を考えていかないといけない、ということがつらそうだった。

それが全国的に広がるかもしれない。

いま、これをとめなきゃしょうがない。原発の事故が全国で起こっていると同じ状態が起こりうるのが広域処理だと思うんです。


環境省がほぼ100パーセントとうそぶいていたバグフィルタが、6080パーセントしかとれなかった。

残りはどこにいった?

ガスがとこにいった?

もやしたものはどこに管理するの?

セシウムだけではない全ての核種が考えられる。

燃やしてハイになったとしたら10万年管理しないといけない。日本にそんなところあるんですか?

1000年もつ建物ってあるんですか?


10万年さかのぼったらネアンデルタール人です。

10万人、管理し続けられますか?


福島で事故があったということで全国的には意識がある。

しかし大手メディアではお金で買収されている

ほんとのことはながれない。


電力会社だけではない、いろいろな企業を加えた巨大な利権構造、そういうものの一部。法則局や大手新聞はその一部。

お金が入らないとなりたたない、スポンサーがいないとなりたたない。

いくらでも権力側につく、批判的なものが書けない。

じつはこうかもしれない、っていう選択をつくらない。その一番の例が、がれき問題。


がれき受け入れなければ非国民だぞ、っていう風潮がありましたよね。

除染をあわせて40億円近いキャンペーン費用がでている。僕たちの血税から。

だとしたら本当の判断てできるわけがない。

放射性物質を忘れてもたくさんの化学物質がまざっているがれきを拡散して燃やす、なんて狂っているとしかいいようがない。


でもこの状況は変えられる。


ゼロになったのは残念ながら定期検査という目的、エネルギーをシフトしよう!という理由ではない。

でも権力側はゼロにはしたくなかった。しかし再稼働をゆるさずゼロにしたのは市民の力。

市民が立ち上がれば絶対に変わる。これだけたくさんの方がいらしてくれるこの米子は絶対にとめられる。


そのようなことをたくさんの人に知って1人が10人に伝えてもらえればそれが広がっていければ、絶対に止められる。

どうやってとめるかはとにかく人が必要、頭数が必要。


いつも同じメンバーでやっているのは素晴らしいけれどもなかなか力にならない。

これだけたくさんの人たちががれき、原発、に対して市民が怒りを感じている、これをみえるようにするのが効果的。


例えば米子市長が受け入れる、変える気持ちはない、リスクはシャッターで無視して、絆だ、とおしすすめるなら市民が立ち上がり行動するしかない。

市役所の前にそういう場を作る。300名だけでも取材にきていただいている。新聞社も来てくれている。


これが市役所の前で集まったら流すしかない。2万人の人たちが溢れている様子が伝われば

「さんせいでいいんじゃない?」って言っていた人たちが考えるきっかけになる。とにかく人の数が必要。


どっかの宗教の政党みたいですけど、1人が10人、1人が10票を獲得するっていう。


今回どこにいれる?っていう電話がかかってきたことありますか?

うちはあるんですけど(笑)そういう感じなんです。本当に。


1人が10人を1人が10人を本気にする事で帰られる。

がれきが広がって空から、地中まで、作物も被害がある。飲み水にも被害がある。

鳥取産、島根産のものを買えない、という意識になったら。

山陰がむしろ避難民の人が安心してすめるような場所につくっていけば間違いなく、経済が発展していくことにつながっていく。

それは人が減っていくよりいい。

今やっていることは住みたくない状況をわざわざつくっている。観光客なんてこない。おしいいものもたべれない。本当のげげげの世界になっていきます。


今まで僕は刹那的に生きていた。しかしその生き方は変わった。

自分が生きていたい、ということから始まってみんなにも生きていて欲しい、となった。

今のものはかりもの、子孫に対してよりきれいな状況でわたしていきたい。

美しい山陰を皆さんの力で守って頂かないとこまるんです。


僕のオッケー基準は四国から太平洋側、あとは日本海側。それは人によってこっからオッケーっていう基準は全く違う、それでいい。がれきの拡散が始まったら日本海のものも農作物も食べれなくなる。守ってもらえませんか。日本のライフラインなんです。日本のライフラインをを守って下さい。



(前半終了、休憩)








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19時半~ 【トーク 質疑応答】

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(休憩から後半開始して5分ほど経過)


雨宮美菜子さん

助け合いだから受け入れるべきだと思っている、という事をいっている。助けたい、という気持ち。情報が入っていない。マスコミのいう事を真実だと思っている。悪意はなくて助け合わないといけない。それが優しさだと思っている。お母さん友達ともそういう話をするとそれは冷たいんじゃない?という返事が帰ってくる事が多い。そこを伝えていかないといけない、気づいてきた人たちの悩みだと思う。私はこういう活動をしているのでこういう伝える機会をつくることはできる。普段そういった小さい子供をもつ方々にどういうふうにこの問題を気軽に話していけるかな、ということをアドバイスがあったらお伝え頂きたい。


山本太郎さん

僕もこういう問題に関わった事がないから手探り、311からずーっと手探り、未だに正解はでてない。

でもしゃべりつづけることで相手の心の動く瞬間が見えるようになって来た。なるほどこういうアプローチでは受け入れてもらえないのか。

毎回。難しい問題ですね。


話ながくならなすぎないように。

これ大事なんですよね。(笑)


ポイントを話す、まずは興味をもってもらう。そこから深く、伝達していく。


僕は311の後署名活動をやっていた。その時に思った。

毎回ロケにいく、長野とか。30分の間にロケ地で署名活動をやている。

その時に思ったのは署名を集める。相手の人にどれくらい自分と同じ気持ちになってもらえるのか、ようは口説いているのと一緒なんです。

スカウト、ナンパみたいなもの、それが大きいな問題だから。あります。あっさり断られること。

どういうふうに伝えれば興味をもってもらうかの訓練ですね、日々。

今も全然うまくいっていなけど、練習はできたています。


雨宮美菜子さん

考え込む前に気軽にまわりの方に話していくのがなれていくのかな?


山本太郎さん

重いところからドンっていって興味をもってもらえることもあるとおもうけど、陰謀論とかで片付けられる事が多い。

例えばがれき利権って全国で被災地に落ちるべきお金を食い合っている、ということはあると思うけれども東京の人たち、人口流出させないため。

鳥取に親戚、友達がいるし、あそこなら、と思った時に鳥取県ががれき受け入れしました。っていうこととか。

そういう意味も含まれているのかな、と僕はおもうけれども...

ごめんなさい、質問とあってましたっけ?

こういう話になると寝ちゃう人いるんです(笑)

陰謀論だといわれるけれど、平気で人を切り捨てる国だという事を説明できれば多分そういう話も陰謀論にならない。


青木泰さん

僕がゴミ問題をやっていて此の問題に関わり始めたのはゴミ問題。

市町村の焼却炉で放射性物質を燃やすのは法律的に禁止されていた。

安全に燃やすという設備になっていないし、灰の中に安全に埋め立てるということをする施設になっていない。

なぜお役人達はこれだけ安全性に無頓着で、被災地の不幸を横目で見ながら火事場泥棒するように利権をむさぼろうとしているのか?

なぜそんなことができるのか、ということをよく聞かれます。


その結論としてはおそらく放射性物質に対しての認識の違いがあるな、っていう気がする。

女の人は命に対してすごく敏感、お話を聞いていて。女の人たちの方が共感をもって広がっていく感じはすごくしました。


例えば、村田三郎さんという病院の院長さんは広島長崎の原爆症の低線量の被爆を診断、治療してきた。

この方が結局「放射能の影響はすごく個人差がある」といっている。

例えば神経過敏な人、腕をまくってつめでかいて赤くなる人、そういったつまり個人差があるので放射能が誰にどういうふうに襲ってくるかは、わからない、ということなのです。


だから今までは許される限度量を国の中で決めていた。

なぜこれに対してお役人達はそんなににぶいのか?


例えばミスター100ミリシーベルトと言われている長崎大学の方は、去年の3月の時点で講演している。

「笑っている人には放射能はいかない、深刻な顔をしている人にいくのだ」

原爆症として認定された人も2キロまでだったが、爆心地から3.5キロになった。


電話でお話をして、20ミリシーベルトのところもある。今後どういう影響があるのか、子供達を中心にみなすごい心配しているんです。

実際にそういう声をいろいろな形で聞く。後援会を主催される方、お子さんの鼻血、口内炎、市販が出る、そういう方がいっぱいいる。

これからもっとひどい状況になってくると思います。


雨宮美菜子さん

私も東京にいる友達に様子を聞くけれど、そうするとはっきりいう方もいる。鼻血が出た、川崎病になったとか、東京においても症状が出ている人がたくさんいる。東京でもがれきを燃やされているので時間がたつにつれて症状がでたというような嫌なニュースが入ってきた。


青木泰さん

特徴としては講演会ではそういった質問はでない。公のところでやると、放射能の影響と鼻血の因果関係の話になる。

親御さんはずっと子供を育てているから変化というものをしいっている。そういう人たちが増えつつある。

九州でチェルノブイリに関わった人が原発事故から3年後、ものすごく悲惨な状況をみて一億数千万。

チェルノブイリの三年御の状況は一年後にくるのではないかといわれている。おかあさんは普通心配し過ぎと帰される。特定の人しかちゃんと健康診断してくれない。

そこの状況をみると汚泥を東京で焼却している施設の周辺の子供がどうもおおい。科学的なデータはでていない、けれどもそういう話が多い。


雨宮美菜子さん

避難してきた身としては汚染ががれきを燃やす事によって、気化したものがでてきてしまう。

政府が安全だ安全だといっているのは立証されていない。東京から主人と離れて逃げてきたけれどもまた米子でも、鼻血が出たりする、どこにもぶつけてないのに痣ができたり、ぜんそくのような症状に教われたり、今まで狂った事がなかったのに生理が月に二回くるなどという異常な状態が34歳の人にも起こっている。小さい子は感度が強い。米子にやってきて安心したと思っていたのに正直怖いです。


山本太郎さん

去年ウクライナとベラルーシのいろいろなお医者さんに話を聞きにいった。しかしどんなに聞いても同じ答えしかしない。

ようはチェルノブイリの事故から発生した病気は、甲状腺の異常と少しの白血病だけだった、という意見でまとめられている。

全部おなじような答えしか帰ってこない。やっと市民の声が聞こえたのは、お医者さんとペアで役人がついている、お医者さんもしゃべるんですが、気づいたら役人ばかりがしゃべっている。

ほんとうのことはしゃべらない。ベラルーシは貧しくて独裁体制。大統領の悪口をいっただけでしょっぴかれるようなところ。

そんなところで原発の問題が取材されるとまずい。放射性物質というのは悪くないという事をうえつけたい。


NGOを通してあったある人は6歳くらいの時に被爆した。大人になって10代の後半に手術して二回手術した。角膜を5回手術したとか、ようは免疫が一番最初にやられる。

いろんなところにでてくる。数えきれない。その人の一番弱いところに来る。言ってたのは「病気の花束を抱えて産まれてくる」「病気のブーケをかかえてうまれてくる」といわれている。

甲状腺の手術をしてお子さんがいるという。子供も病気になりやすい。メディアもコントロールされている。


市民が声をあげられない。ベラルーシを見た時に日本の未来を見ているようでした。結構いい線いってますよね。

でもまだ変えられる。こんな集会開いてるからって軍隊が入ってきてしょっぴかれませんよね。僕なんか銃殺ですよね、こんなこといってたら(笑)。

まだ市民が変えられるっていう余地があるわけですよね。


先生、先ほどのお話の中では放射性物質をのぞいてもたくさんのリスクを抱えた物質がいっぱいあるんですよね?どういったものがあるんですか?


青木泰さん

災害廃棄物は家屋が倒壊して災害が暦という形になるのでアスベストだとか普通の住宅でシロアリ対策でヒ素を使っている。津波で塩をかぶっているもの、高温で消却する場合は火星塩素になってダイオキシン発生の元になる。災害がれきはそれくらい、少なくとも地元でどういう状況で発生したのか、見極めながら処理しないと、遠くに運んでしまうのは必ずごちゃまざになってしまうから危険性を伴う。


雨宮美菜子さん

食の流通で放射能だけでなく様々な物質がでて健康問題がでることは恐ろしい事だと思います。


青木泰さん

議会で受け入れを表明した時、出席していた議員さんが「安全なものだったら受け入れるんだ」という付帯条件を話していた。

それに対して私は意見が違う。安全なものだったら九州くんだりまで持ってこないで下さい。あえて九州くんだり、といいました。

安全なら地元で処理をして下さい。安全ではないのなら、基準を決めて保管をする。

処理処分をしないで保管をして、保管の費用は東電に支払わせる。

今、がれきの処理の中で東電に責任をとらせるというのは一言もでてこない。ある8000という基準をきめて、それ以上は国が面倒を見るといっているけれどもその基準自体が従来の80倍という。

例えば訴訟になった時、3000数百で裁判になったんです。安全の基準のレベルをあげていままで危険だったものを安全だという話にしている。

そういうところを含めて、きちっと基準をもうけて有害なものでも誰が処理しても大変危険。そういうこと。


山本太郎さん

ちゃんとした検査だけでも随分時間がかかる。これを全国にばらまいてしまおう、という姿勢が危険です。


雨宮美菜子さん

米子市の場合は市内で焼却施設のすぐ近くに幼稚園もある。大変危惧している。


山本太郎さん

化学物質の規制値はすぐにできあがるものなんですか?


青木泰さん

放射性物質は私たちが生活している社会の中で有害物について様々な規制がある。

例えば大気中に放出しては行けない、水域に流しては行けない、埋めては行けない、不法投棄しては行けない、という環境基本法という形である。

それが意識しない形で守られている。


ところが環境基本法に放射性物質はいれてない。どういうことかというと普通は僕が無断で山本さんの家の庭に有害物を捨てたら訴えられて御用になる。

ところが放射性物質は山本さんの庭に捨てても御用にならない。そういう法律体系にしている。


それはなぜか?放射性物質は決められた三カ所でしか取り扱わない。それ以外には放射性物質は漏れない、という「建前」でやってきた。


原発事故で農作物で作れなくなったと警察に東京電力を訴えた。

警察は法律で処理できないから、と断った。今はその法律体系のままで環境省は全国の自治体に受け入れ要請をした。

86パーセントが拒否した。意見書をだした。被災地での処理はどうなっているの?という当然のことを関西連合がそういう意見書を環境省に出している。

愛知県もゆるめて今まで100ベクレルだったのを8000ベクレルにする、なんでそうやって基準をゆるめるのか、ということをあちこちの自治体が出している。

米子市の仲間の声を聞いて欲しいと言う事をいっていけば少しは考えていただけると思う。




質疑応答


Q

 実際のがれきの線量が高ければそれを現地で処理したら、被災地は壊滅する事になりませんか?


青木泰さん

環境省として調査をしていないことを認めました。お手元の資料の中に規制値があるけれどそれについても何もやっていない。

被災地がこれ以上汚染されていくのではないか?危険ではないですか?情報を伝えるべきではないですか?という質問。

そうやって聞いてきた方がいた。あなたインターネットがありますか。と聞いたら有ると答えてくれた。

みんながそれぞれできることをやっていかないとだめ。国を当てにしていてはだめ。思いついて、これはいい、ということをやって下さい。


Q

どれくらい避難すればいいのか、その範囲が知りたい 食べ物にはどう向き合えばいいのか?


山本太郎さん

どこまでが安全かはわからないですよね はっきりいって。

だって国がデータをださないんだから自分で調べてやるしかないです。例えばガイガーでこれくらい数値がでたとか。

僕は東京に21年間住んでいるんだけれども聞く数字も部分的に高くて、まだ独身なんですけれども、家族も欲しいし、まず自分が生きたい、ということで声をあげた。

東京にとどまる危険性、いろんな問題を考えた時、東京には自分がいるところじゃない。と思った。

それで大阪にした。それはそれとして。


事故由来の放射線が一番の問題。僕は母と一緒にずっと暮らしていたけれど引っ越す事に決めて、実家はもうないんですけどたまたま友達のおとうさんがいて2月頃に引っ越した。でもまだ新しい家には二時間くらいしかいったことがない。舞台の稽古があって。その時に一番怖いのは食べ物。東京にいると。300倍っていう方もいる。


危険、安全、ようは両方ともわからない。本当のことがわからない。

本当のことがわからないのであれば、どっちをとるんだっていわれたら僕は危険側をとりたい。

わからない場合は危険側による。


安全側にいってなぜかというと実は危険だったよっていった時に取り返しがつかない。

危険がわにいれば笑い話になる。


予防原則、わからないなら危険だというふうにライフスタイルをそちらにもっていかなくてはいけない。

300倍くらい違うっていっている人もいるし、僕もこの2ヶ月ずっと外食なんですよ。今回お母さんがお弁当を作ってきてくれた。


これ二ヶ月ぶりの手料理なんですよ。何食べていいかわかんないっすよ実際。

コストが下がれば下がるほど危険に近づく、応援野菜になる。明らかに値段が違うんです。


スーパーでも東北のものを食べるな、とは言えない。

けれど人が住んではいけないところに住んでいる、何億円もかかるから経済破綻、お金のために人が住んでいる。目の前のお金のために。


カタログハウスっていう会社では食品の基準をダブルチェックしている。

何を安全と考えるか、それぞれに選択する権利があるから一概には言えないが少しでもリスクを入れたくないと言う人は西の野菜を仕入れるし。

何がどうなのか、というのは本人が選択しなければいけない。国は何もしてくれない。


自分はキノコと牛乳は食べたくない。そんなこといってもきりがないんですけど、ちっちゃな抵抗をしながらやっています。


青木泰さん

資料の10ページに汚染のレベルが示されている。非汚染地域、汚染地域。ホットスポットはさらに高いところ。

いつでもどこへでも避難ができるような法的準備をする必要があるのではないか。

参議院でようやく子供をどうやって救うのかという法案が提出された。


個人としては差がかなりあるので、問題が出た時に避難できるように。逆に島根のようなところはそういう人たちをどうやって受け入れるかとの体制を考えていかないといけない。

日本中でがれきを受け入れるのではなく人、安全を受け入れるという提案をしていかないといけない。それを本格的に考えていかないと大変なことになります。




会場からの質問


Q

以前から移動するべきなのは、がれきではなく人だと思っていたので心からうなづいた。受け入れるのは人の方、ひとつだけ最低の質問をしたい。自分は二児の父で子供がいる。誰よりも守らないといけない。ひどい質問だけれどもあえてさせて頂きたい。汚染地域で生活されていた方を自分たちの地域に迎えるのは安全なのでしょうか?


青木泰さん

それは、安全です。


雨宮美菜子さん

処分してくるものとか、やはり避難するときはモラルをもって避難する事も必要です。


Q

青木先生に聞きたいんだけれどもECRでは05は5倍、510は2倍 大人 意図的なものはどう思われますか?


青木泰さん

意図的かどうかは詳しくはわかりません。すみません、後でお話したいと思います。


山本太郎さん

バズビーさん、一番危険、放射性物質は危ない、という最右翼の人たちがいる。内部被爆と外部被爆は例えば、炭に手を近づけるのと、それを飲み込むのと、それくらい違うといっているひともいる。けれども僕はその人を基準に考えて行動していれば、とりあえずひどいことになることはないと思う。


Q

 すごく個人的な質問。20歳の息子、長男です。帰ってきて欲しいけれども東京で暮らしていて帰りたくない、夢があるんだ、といっている。

心配なのが食べ物。一生懸命働いていて鳥取産のが嬉しいとかいってきてくれる。

親として気になるのは水の問題。水道水自体は汚染されているのでしょうか?ということを聞いてみたかった。

食べ物は想像つくのだけれども水はどうなんでしょうか?ほんとは息子には帰って来て欲しいけど。


青木泰さん

水の規制値が10ベクレルになりましたね。その後東京の水道水がどういう風になっているかはわかりません。僕の知り合いで気をつけている人はミネラルウォーターを他から買ってくるという形でやっています。こないだ大分にいった時に生協組織などで九州の人たちに安全な食材を供給しているんだけれど、今後東日本エリアにどういうふうに供給するのか、是非考えて欲しい。

個別には、後で相談して頂ければ、個別には、東京にいる家族や親戚に、宅配便で送っているということを開始し始めている。

そういうことを使われたらいいのでは。


山本太郎さん

僕、水道水飲んでないっすよ。今外食しちゃってるから、ミネラルは使っている。自分で呑む分は気をつけている。水道水はお風呂に入るときだけ。

それも本当に気をつけている人はお湯に入る時熱いのは毛穴から入るからだめ、とか。

だからどこまでかわからない。

4年以内に70パーセントで地震が起きるよ、とか放射性物質以外にも交渉するネタはありますからね(笑)

いや、ほんとにお年寄りはがんになっても変わらないですけれど20歳の方が、がんになったとしたら。

とことんまで、すでに言われているとは思いますが、自分自身でその人生を選択したのか、本来は、それを確認、もう一度、意思確認する作業は必要。

わかんないすよ。個人差があるというのは体質、個体差がある。それはしっかり言われている事です。

その夢は大阪では終えないんですか?

九州では?息子さん、どういうか反応をみつつね、僕も東京を離れる時寂しかったですよ、21年住んだんですから。


(質疑応答終了)


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読んで頂きありがとうございました!

2012/05/10  by

コメント(4)

星覚様

この度は、記者会見場に現れた貴方さまを拝見してまず驚き、そしてこのブログを読んで、2度、驚かされました。

記者会見~講演の内容をきちんと文字に起こしていただいたことで、今回の講演会で何が語られたのかということがはっきりと見ることが出来、私自身も大変喜んでおります。でも、もっとも重要な役割は、これから雲水喫茶を覗かれる読者の方々へも、瓦礫拡散の危険性を考えて頂けられる機会になるだろうこと。しかもとても分かりやすく、正確にまとめて下さった文章を通して、、。強いです!
心よりお礼を申し上げます。

講演会に来て下さった皆様お一人お一人が、心に響いたものを周りの方々へ伝えていって、この度の講演会が大きなうねりになっていく出発点になることを祈らずにはいられません。

要請書提出~このたびの講演会開催。私達の会は、市民への動機付けともいうべき、大きな要としての働きは終えれたと思っております。
後は、小さな規模で公民館などで食や瓦礫への勉強会を米子市内のあらゆる場所で点々、、とやっていくつもりです。それは、多分に多くのスタッフが関わることはなく、雨宮の単独のスタイルになるのでは?と予想しております。まだこのあたりの計画性がはっきりとしましたら、ご一報させていただきますね。

雲水喫茶、これから度々お邪魔させていただきます、、!

こんにちは
詳細なレポートありがとうございました。

私も福井で開かれた『脱原発』の青空集会に参加し、生まれて初めてデモ行進をしました。楽しかったです。
参加者は県外の方が多かったように思われたのが残念です。
福井のTV2社、新聞社2社来てましたが、今現在で、その報道を私は目にしてません。

今回、わかったことは、身なりの良い恰幅のいいオッサン達だけの会議で決められたことは信じられない。黙って見ているだけでは認めることになる。
福井は原発を捨てなくちゃ!

田中菜子拝

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