二冊目の著書の出版の打ち合わせのため地下鉄で麹町にある文藝春秋の本社へ。この時点ではタイトルは勿論、原稿は全然出来上がっていませんでした。今思い返せば冷や汗ものですが、大ベテランの編集担当、理香さんと一ヶ月後の発売「目標」にむけてああでもないこうでもない・・・。彼女がいなければ今回の本は何一つ形になりませんでした。
彼はベルリンのKreuzbergにある禅道場で熱心に坐禅をしています。本格的に禅を学びたい一心で、この秋日本の禅寺に一ヶ月滞在しました。
15日
前著「身体と心が美しくなる禅の作法」でもお世話になった麻布の長谷寺で、来月発売の著書の帯写真の撮影をさせて頂きました。長谷寺は都心のど真ん中にありながら、多くの雲水が安居している本格的な修行道場です。今は役寮さんとして長谷寺にいる宏樹さん、昌裕さん、昌栄さんら永平寺時代の憧れの先輩に会えて感激です。
17日
集英社を訪れました。昨年関わった「週刊プレイボーイ」の企画がムックになるということで追加取材の依頼があったためです。
初めて訪れる立派なビル(通称「ワンピースビル」)にびっくり。編集フロアは壁一面に漫画のキャラクターが踊る異空間。少年の頃夢中になった作品がここから生まれていると思うと感慨深いものがありました。
帰り際に「non-no」でお世話になった留美さんと絵里さんにも会うことができました。今は「myojo」でアイドルの少年達を取材しているそうです。女性モデルからお坊さん、アイドルの少年・・・広大な守備範囲に脱帽です。
19日
臨月の姉がいよいよ間近ということで零時を過ぎた電車であざみ野に。自然なお産を探求している素敵な助産院「バースハーモニー」で、新しくこの世に生まれた命と出会うことができました。おじさんになりました。
この日、本のタイトルがようやく「坐ればわかる」に決まりました。長谷寺の坐禅堂で撮らせて頂いた写真が帯になりました。
20日
朝8時から横浜へ。
善光寺で秋彼岸の法要に随喜、2011年度海外留学僧育英会の御礼を述べさせて頂きました。まだ30代の若い住職である博志老師はいつもは大変謙虚で静かですが、一度口を開くと心の奥底に響くアツい言葉を語ります。東郷敏氏、熊谷豊太郎氏はじめたくさんの御檀家さん、関係者の皆様にあたたかい激励の言葉を頂き感慨無量でした。
21日
中目黒にある菅刈公園で京子さんが禅のワークショップを開催して下さいました。この菅刈公園は都心にありながら、とてもゆったりと落ち着ける和室のある公園です。以前禅のワークショップに参加して下さった懐かしい方々にも会うことができ、久々に心落ち着く坐禅ができました。
24日
今週も朝は淳さんの事務所でおかゆ坐禅会。
坐禅の後は渋谷でレンタカーを借り、あざみ野の助産院まで退院する姉を迎えに行きました。途中たまプラーザTERRACEにて以前池尻大橋でシェアハウスをしていた親友の俊輔と遭遇。世界は狭いです。
この日は日本マテ茶協会理事のひじかたさんに会いました。ベルリンでマテ文化を広めているブラジル人の友人、ファブリシオに頼まれたマテを届けると、冷たい和風マテ茶セットを御馳走して下さいました。
26日
「坐ればわかる」の原稿がようやく手を放れました。
「ああ、校了」
もうここからはいかなる修正もききません。後は野となれマウンテン。
27日
この夏にベルリンの道場を訪れてくれた映画監督のサヤカさんと渋谷の朝カフェへ。お昼はフランクフルトでのインスタレーションに流水紋を提供して下さった豪さんに会うことができました。
写真は天心禅兄とフランクフルトでの様子。後ろにあるのが流水紋です。
(重富豪さんのウェブサイトhttp://www.be-stream.net/ )
28日
長谷寺の外単で暁天、朝課から僧堂飯台まで久しぶりに大衆とともに随喜させて頂きました。その後武田監院老師、宏樹さん、昌裕さん、昌栄さんとお話する機会があり監院老師から「東京にいる間はいつでも随喜して下さい」という有り難いお言葉を頂戴しました。憧れの古参達、元気一杯の大衆達と随喜できることがとにかく嬉しい!
お昼はミヤザワ先生のヨガに参加させて頂きました。
29日
長谷寺で暁天、朝課まで参加して彼岸寺のKAKUさんと朝ごはん。
昼からは笹川老師が新横浜に(次回の横浜での参禅会は1月13日開催です)。いつも老師の坐禅会を主催して下さる金子さんらと昼食を頂き、坐禅会。坐りにきてくれた写真家の悠くんとはひさしぶりの再会です。悠くんは実に美しい写真で天龍寺のウェブサイトのリニューアルをしてくれました。感謝!
(朝ご飯の詳細ブログ http://unsui.net/mastar/2013/09/post-459.html)
(写真家野崎悠ウェブサイト http://yuphoto.main.jp/)
30日
朝から長谷寺に参禅。
僧堂飯台では一人の雲水の「乞暇の拝」(僧堂での修行を終え、出て行く時のお拝)に立ち合う事ができました。自分が永平寺を離れた時のことを思い出し胸が熱くなりました。
終わってすぐに渋谷でPHPの郁美さん、操さんから子育てをしている親に向けての取材を受けました。といっても親としては私の方がよほど新米。取材をして頂き大変勉強になりました。(この時の原稿は2013年12月10日発売の「のびのび子育て2014年1月号」に掲載されています)
お昼は彼岸寺の雅臣くんと、昔俊輔らとよく行った懐かしのカフェ、渋谷リスペクトへ。夕食前には未来の住職塾の悦郎さんと表参道にある「天空のカフェ」を訪れました。悦郎さんには紹圭師との共著「お寺の教科書」を献本して頂きました。
以上、9月の活動報告でした。
10月の活動報告に続きます。
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