雲水喫茶の日替りマスター!!

【活動報告】秋の日本滞在 11月

【11月】


1、2、3日

第28回禅の旅プレミアムで北陸へ。尼僧さんである尚恵さんの法戦式に随喜させて頂きました。今回は静岡から参加して下さった方がいらっしゃいました。

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4日

横田南嶺老師にお会いするため鎌倉は円覚寺を拝登。今年の三月にワークショップをさせて頂いた陽岳寺の真人師が南嶺老師の元、円覚寺で修行していたことから頂いたご縁です。居士林の主事である一道師と一緒に鈴木大拙や夏目漱石も参禅していたという円覚寺の山内を案内して頂きました。在家の方からも非常に人気の高い歴史ある道場で近い将来大きな道場を建て替えるということです。

(陽岳寺ウェブサイト http://home.att.ne.jp/wind/gakusan/

(円覚寺ウェブサイト http://www.engakuji.or.jp/

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午後はみちこさんと自由が丘でお茶を一服。小学生の頃から知っている彼女の息子は立派な高校生になっていました。


夕方からは高校時代から仲良しの友人三人と夏来、一星の6人で恵比寿に集合。二人はテレビ局のアナウンサー、もう一人は今話題の大手銀行員という個性的なメンバー。あの頃はそれぞれの今を誰が想像し得たでしょうか。全く違う世界で働く人と本音で語る、本当に有り難く貴重な時間でした。銀行員の平は「倍返しだ!」といって御馳走してくれました。


5日

朝はおかゆ坐禅。歌手、建築家の友人が坐りに来てくれました。お昼は新婚の友人宅で鍋を頂きました。

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6日

ひさしぶりに麹町の文春本社を訪れました。


午後は竜人さんに吉見佑子さんを紹介してもらいお会いすることができました。大学の先輩である彼の不思議な魅力と世界観に私はいつも大影響をうけてます。今月発表の竜人さん新著も是非読んでみて下さい。佑子さんもまた不思議な空気をまとってとても姿勢がよく、羽のようになめらかな重心移動が印象的でした。その後近所のたくみさんの家に。冷蔵庫で飼っているオオグソクムシを見て一星が大はしゃぎでした。

(小説家柴崎竜人ウェブサイト http://www.shibazakiryuto.com/


夕方は2010年度に毎朝のお粥坐禅会をやっていた代々木のヨガスタジオへ。UTLをひさしぶりに訪れ、倉持さんやVivianさんら懐かしい人達と会う事ができました。

(ヨガスタジオUTL http://www.underthelight.jp/


7日

出社前の聖一郎さんが来てくれて早朝からカフェで一服。お昼は寺子屋ブッダの和順さん、以前禅の旅に参加してくれた慶典さん、哲生さんと会いました。


午後は原宿で二郎さんと再会。現在は家族と岡山に住み、月の半分は東京で仕事をしている二郎さん。老荘思想を学び、無為自然をそのまま体現したようなとことん頼りがいのある男です。ベルリンでとある事件が合った時にも迷わず二郎さんに連絡、国際電話で丁寧にアドバイスを下さいました。


夜は「経営禅」を主催している保人さんにご招待頂き「やんも」という伊豆料理のお店に行きました。夜は表参道にある清水湯という銭湯に入りました。


(経営禅研究会ウェブサイト http://www.keiei-zen.com/greeting.html



8日

今日も事務所でおかゆ坐禅会です。坐禅の後は仕事です。好い一日を!

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9日

留美さん、絵里さんにお誘い頂き、府中で開催されたマラソン大会に参加しました。着物で何キロも走るのは乞暇した年に草鞋で挑戦したニューヨークでのマラソン以来。今回は雪駄で少し軟弱になった気がします。前回の著書でお世話になった保科さん、宮澤とバッタリ遭遇しました。

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10日

静岡の「羅漢」で坐禅会をさせて頂きました。禅の旅に参加してくれた健さんと寿美礼さんが企画してくれたものです。羅漢のおもてなしは想像をはるかに越える別次元のものでした。


宝石のような輝きを放つとれたての天然本わさび。

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美しいわさび田の見学もさせて頂きました。

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家族に紹介したくなる羅漢さんのおもてなし。

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11日

友人が興味があるというので一緒にUPSの稽古を見学に最近代田橋から移転した神楽坂の新しいスタジオへ行きました。UPSは国際的に活躍する俳優を育成する実践的な演技指導を行っています。懐かしの講師陣、丹治さん、日太さん、リエナ、将之さん、そしてえっちゃんに会えて感無量。彼らと出会わなければ禅との出会いもありませんでした。

(UPSのウェブサイト http://www.upsnews.co.jp/


身体と心の探求のきっかけとなった講師の一人、ジョン。

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昼は宏輔一家と食事をして夜は代々木上原の和也夫妻の家へ。和也はFabricioに頼まれた明日葉の種を新島から持って来てくれました。多謝!

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12日

表参道のCTWに行き、江里子さんにベルリン発のフリーペーパー「MADO BERLIN」を置いてもらいました。今回は自転車喫茶で欧州を旅する女性の特集です。CTWお立ち寄りの方は是非ご覧ください。


13日

パソコンの買い替えを頼まれ、悠くんに相談しながら生まれて初めてウィンドウズパソコンを購入。それを持って福井の天龍寺へ。翌日からの禅の旅「スペシャル」の準備です。

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14、15日

第29回禅の旅「スペシャル」。今回はとある企業の役員さん達が小松空港に集合して一泊二日の禅修行を体験されました。いつもの禅の旅では禅ワゴンの行程で適度なアイスブレイクと禅の基礎知識が共有されます。そこでこの度は夏に「スペシャルの」メンバーみんなで集まってワークショップをしてから旅に臨みました。解散は福井駅にて。坐禅に作務、応量器飯台とみなさん大変熱心に精進していました。

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16、17日

信州にある水輪というリトリートを訪れました。ハッピーイベントプロデューサーの響さんが企画して下さった作家のひすいこたろうさんといく「長野の旅」。ひすいさんは前世で一緒に修行をしていたのではと思うほど不思議なナニカを感じる人です。語る言葉ひとつひとつが心に響く彼のワークショップでは久しぶりに涙がとまりませんでした。こんなお坊さんがいたらいいな、と思える和尚のような人です。

彼の著書は全ておススメですが、特に私が好きなのはこちらです。

(明日死ぬかもよ http://amzn.to/1dYNLt3

水輪には坐禅用のスペースがありました。

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宿泊施設の窓から見える畑

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勿論作務。

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素敵なご縁が広がる場。

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完全無農薬の「奇跡のリンゴ」を始め、厳選素材を使った水輪の食事は飛び上がる程の美味しさ。食に対する水輪の皆様の姿勢がひしひしと伝わってきます。大げさではなく本当に驚きました。食生活の様子がブログから伺えるのでご覧下さい!

(水輪ウェブサイト http://www.suirin.com/

(水輪食生活についてのブログ http://suirin-shoku.blogspot.jp/


こちらは善光寺。戸隠神社も訪れました。

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18日

東京に戻り淳さんの事務所の屋上昼食会。全て野菜のみを使ったメニューでしたが、ハンバーガーからデザートのアイス、ケーキまで色々と工夫されていました。何より美味しくやさしい。私のまわりでは野菜や穀物を中心とした生活をする人が益々増えてきています。


午後は新宿で今年でコンビを解消するモエヤンの二人と会いました。愛ちゃんとはまだ高校三年生の頃に出会ってかれこれもう15年。長い間応援して来た絶妙のコンビが見れなくなるのはさみしいけれど、二人の今後の益々のご活躍をお祈りします!

(モエヤンウェブサイト http://moeyan.jp/


夕方からはマザールのみちこさんにご紹介頂き、明川哲也さんとお会いしました。

事前にみちこさんに送って頂いた「大丈夫、生きていけるよ」(http://amzn.to/1cXTG2H)という般若心経を解説した本を読み最後の「菩提薩婆訶」の解釈まで読んで私は泣いてしまいました。解説本で泣くのは初めてです。御本人はチャーミングですが、常に生死に真剣に向き合ってきた深みは隠せません。思わず「アニキ」と呼びたくなる魅力的な人でした。「メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか」という著書も以前みちこさんにおくって頂きました。これは少し長い小説ですが、大変胸に響く物語でかなりおススメです。

(明川哲也氏ウェブサイト http://www.tetsuya-akikawa.com/

(マザールウェブサイト http://www.motheru.jp/



夜は宏輔と21日の代官山での禅的仕事術のワークショップの打ち合わせをしました。



19日

彼岸寺の靖朗師が東京に来るとのことで、朝七時から港区芝公園の近くで会いました。その後、紹圭師やKAKUさんらも集まるというので増上寺に一緒に行くと、ライターの恭子さんや同安居の真実の姿も。一度にたくさんの顔見知りのお坊さんに会えて大喜び。弓月も来るというので待っていたけれども現れず。あきらめて帰る途中、ちょうどチベットのダライラマ師が現れ本殿の階段下で拝顔することができました。ありがたいことです。


夜は広尾で経営禅の保人さんとお茶を頂きました。その後そこから歩いてすぐの霊泉院というお寺にて経営禅研究会に参禅。ビジネスパーソンを中心に熱心な参禅者がたくさん集まっていて大変勉強になりました。懇親会にもご招待頂き、娑婆の修行に精進するたくさんの方々との貴重なご縁ができました。



20日

代官山で宏輔と禅のワークショップ。産能大のセミナールームで一通りの話をした後、菅刈公園に場所を移して坐禅の実践をしました。「ビジネスにどう役にたてればいいのか、全くわからなかったけれども続けてみたい」という正直な参加者の声が聞けたのが嬉しかったです。何の役にも立たないのになぜ2500年も続いているのか、正直なところ私にもよくわかりませんが、役に立たないとわかっているのに続けてみたいと言ってもらえることにこれ以上ない幸せを感じます。


夜はとある日本の大学から禅の講師の依頼がありました。プロジェクトリーダーが外国の人だったのでSkypeを通じて英語でInterviewをしました。


21日

朝8時半から円覚寺に南嶺老師の法話を聞きに伺いました。現役の雲水向けの正装で作法にのっとった講義でした。講義の後南嶺老師は一対一でそれぞれの雲水と問答をしておられました。私などにもお忙しい中、わざわざ抹茶を点ててお話する時間を下さり、感激しました。お弟子さんに頂いた本とDVD「精一杯生きよう」をベルリンに戻って拝見し、さらに深い感銘を受けました。

(南嶺老師の法話より「いろはにほへと」http://amzn.to/1jrMJMK


その後、真人師と一緒に鎌倉の古民家ミュージアムを訪れました。ここでは安部朱美さんの個展が開催されていた場所で、円覚寺の隣、歩いて数十秒。前回訪れた時には気づかなかったご縁にしっかりと触れてきました。いつ見ても希望が湧いてくる人形達です。


22日

朝5時に町田でレンタカーを借りて家族三人で成田空港へ。妻の父親であるWilliam氏がちょうど成田への道中である芝公園で午前中に講演があるというので、一度高速を降りてお見送り。そのまま首都高から京葉道路を通って成田空港へ。諸々の用事を空港ですませ、モスクワ経由でドイツに戻りました。芝公園で始まり、芝公園で終わる滞在。


23日

ベルリンに戻って部屋の荷物はそのままに大坂靖彦さんにご招待頂き夕方から日本大使館で開催された祝賀会へ伺いました。


大坂さんは、日独の相互理解促進及び友好親善に貢献した功績で外務大臣表彰を受賞されました。同安居の大然禅兄が住職を勤める香川の喝破道場に参禅しておられたのがご縁のきっかけで、昨年はベルリンの雲堂を訪れて下さり、また日本での大学生を対象にした勉強会にも呼んでもらいました。そこで出会った青年は今年の春ベルリンを訪れてくれました。


その日の夜フランクフルトで知り合った友人の映画監督Ianが上映会のためにベルリンを訪れ、我が家に泊まりに来てくれました。フランクフルトでも上映された「A2-B-C」は福島の甲状腺がんの実態に迫った印象深い作品でした。食事の後は未公開の次回ドキュメンタリー映画作品を、まだ時差ぼけの残る一星が寝た後を見計らってみんなで鑑賞させて頂きました。


(大坂塾ウェブサイト http://www.osaka-juku.com

(「A2-B-C」ウェブサイト http://www.a2documentary.com/



24日

朝から雲堂での坐禅再会です。三ヶ月間道場で坐禅を続けてくれたミゲル、ファブリシオと久しぶりの再会。無事ひきつぐことができました。坐禅の和が少しずつベルリンに広がっていくとよいなと思います。

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以上、大変長くなりましたが秋冬の活動報告でした(勢いにまかせて一気に書きましたので誤字脱字、表現など間違いがありましたらご指摘頂ければ幸いです)。

一日が一年のような濃密な毎日。ここには書ききれなかった数えきれない素敵なご縁の数々。その一つ一つに励まされ、勇気づけられ、学ばせて頂きました。みんなのおかげで再び元気にベルリンで坐らせて頂けることを心より感謝します。


本当にありがとうございました。またみなさんにお会いできるのを楽しみにしております!

祈諸縁吉祥福壽無量


星覚九拝

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2013/12/21  by

コメント(2)

雲水だより、活動報告。ともに楽しく拝読いたしました。
お忙しいなか円覚寺へとお付き合いくださり、有り難し、です。
また、24日の「少しずつ」が小さいフォントになっており、星覚さんらしいなぁと思ったのでした。よいお年を!
  陽岳小副住 真人九拜

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