托鉢でみのり地区、駅周辺に行った。
バスで外出るのが久々だったのと、窓ギワだったのでうれしかった。
ワクワク外をながめてたけど、やがて冬も近いし外は寒く窓がくもってきたから寝た。
托鉢ではスーパーの前とかガラス張りの店の前とかで延々と経を唱えるとたいていは出てきてくれる。
ほとんど押し売りに近い強引さだ。(星覚注:もちろんそんなことをしているのは拙僧だけだった、と思う)
造り酒屋の人はしばらく様子を見てて俺が不動峰のごとくブツブツ言ってたら千円もくれた。
わるいななんか、ありがとう。
ある民家では誰も出てこないのでほえるタロウ(いかにもそんな名前)にむかってずっと読経してたら、しまいにはつかれたのかむこうがほえるのをやめた。
犬には勝ったが結局誰も出てこなかったので惜敗といえる。
わらじは足がつかれる。
帰って夜坐まで押し入れで少しねた(通称「ドラえもん」)。
押し入れに無造作にふとんをしきなべゴロンするんだが、ポーランドで飼ってたハムスターのうすちゃん、こげちゃんと同じ気分が味わえる。体を丸めるとなお一層ハムスターだ。
こっそり俺は「ドラえもん」でなく「うすちゃん」と呼ぶことにしよう。
あとがき
この日記の内容から托鉢を全く理解していない未熟な小僧の姿がみてとれて恥ずかしい。本来托鉢はお金をもらうためのものではない。
従ってお布施を頂戴しても「ありがとう」とはいわない。お布施をするほうも頂くほうも双方の修行なのである。
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