ちょっと粋な禅の旅「オフの細道」

報告! 第17回禅の旅

さて、日替わりマスターでも紹介した通り11月13、14日の週末に第17回の禅の旅にいってきました。
今回は紅葉の彩りもさることながら参加者の彩りはさらに鮮やかです。

年齢の幅は21歳から60歳まで!今回は雲水喫茶を通じて応募してくれた僕も一度も会ったことのない方が多く、僕もドキドキしましたが、職種もバックグラウンドもバラバラなメンバーたちが禅の世界をたっぷり堪能しました。

まずはハプニング、集合場所にあらわれないMさん。
Mさんは都会からの完全解脱を求め、常用しているiPhoneをおいてきた・・・
かどうかはわかりませんが携帯を持たずに来ていた為、出会えないのではないかとかなり焦りました。

でもちょっと前までは待ち合わせに携帯がないっていうのが当たり前だったんですよね。
永平寺にいけとはいいまえんが、一年ぐらい携帯なしで生活してみるのもおもしろいかもしれません。

行きの車内ではいつも通り自己紹介タイム。それぞれが最近気になっていることを語りだすと、これがまた面白くあっという間に福井に到着しました。
永平寺では愛宕山に登って全貌を俯瞰。

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天龍寺に着いたなら、薬石のカレーを食べてしっかり坐禅です。

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坐禅の後は正法眼蔵随聞記をみんなで読んでそれぞれの印象を発表します。
今回のトピックは仏道を学ぶ時に「人情を捨てる」かどうか。自我を挟まず師匠や先輩のいうことを只只継承していくことがいいのかどうか、色々と考えさせられるお話でした。

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翌朝は四九日だった為3時50分に起きて引き締まった空気の中で一炷坐り、永平寺の朝のお勤めへ。法堂献湯と供養が二座はいっていたのですごく長い朝課でしたが、山門へ降りていく頃には朝陽が山内に色彩を与え、もう「美しすぎる永平寺」です。あ、そうそう、台風で倒れた五代杉の影響で修理中だった鐘楼堂が建て直されていました!

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永平寺を降りた後は雲水達のワンダーランド、永平寺ダムを散策し、やのやさんで世界一おいしいおそばをいただきました。その後は自由拝観。再び永平寺を味わいます。七間東司の位置を調べたりするマニアックな参加者も出てくる始末。

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天龍寺に帰って応量器を使った正式な作法で食事をした後は笹川老師の佛性寺に行きました。八十八カ所の霊場を巡った後、白純さんのたててくれた抹茶と老師の買ってきてくれた栗の和菓子を頂きながら縁側で一息。無言でありながら旅の仲間が一体となる至福の時でした。「最高に贅沢な時間」「心の底から感じる幸せとそれを共有できることが嬉しい」など、とても心に響く一服でありました。

帰りの車内は今回の旅のハイライトのひとつでした。誰からともなく自分自身の話を共有し始め、車内はまるで何十年も一緒に生きてきた大家族のような雰囲気に。
なんといっても60歳までの経験と個性豊かなメンバーがいろいろな助言や想いを正直に語ってくれるので感動の渦です。
ハイウェイ効果では片付けられない本当に心に残る禅ワゴンでした。

今回もお忙しい中週末を使って参加して下さった皆さん、本当にありがとうございました。
また、佛性寺、天龍寺、永平寺、やのやを始め、道中お世話になった皆様、ありがとうございます。ちなみに今回も写真を撮ってくれたのは悠くん!スタッフとして運転を始め道場でも色々お手伝い頂きました。ありがとう。

禅の旅は毎回本当にありがたい不思議なご縁で成り立っている旅です。いつも必ず奇跡がおきるのが楽しみな旅です。12月、1月のどこかでまた開催したいと思っております、こちらのオフの細道で報告していきますので、楽しんで頂けたら嬉しいです。

引き続き、宜しくお願い致します!

どうぞよろしゅう

星覚九拝

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2010/11/18

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