ちょっと粋な禅の旅「オフの細道」

報告 第18回 禅の旅プレミアム

笑いあり、涙あり、ハプニング転じて感動の嵐を巻き起こしてきた禅の旅も今回で18回目となりました。


プレミアムと題した今回の禅の旅では企画運営にライフスタイルプロデューサーの荻野淳也さんを迎え、永平寺と天龍寺での禅の修行体験を通じて禅とマネジメントの関係、永平寺でのマネジメントの仕組み、 リーダーシップ等について2泊3日で学びを深めました。


アップルコンピュータのスティーブ・ジョブズはサンフランシスコの禅センターに通い、グーグルやフェイスブックの本社ではこの数年ZENセンターで修行したアメリカ人から研修を受けるなど、今欧米のビジネスリーダーに禅の教えが再認識されています。西洋的なやり方でのビジネスに行き詰まりを感じ、暗中模索しており、東洋的な教えに現状を乗り越えていくヒントを見い出そうとしているようです。


開山(1244)から760年を超える永平寺で脈々と継承されてきた変わらない営みを体験する旅の様子を写真で振り返ります。


3月3日の早朝、渋谷の街に停まる禅ワゴンに続々と参加者が集まってきます。

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参加者それぞれの人生が混じり合う愉しいワゴン内の時間はあっという間にすぎさり福井へ到着。過去17回で一度も行けなかったおそばの名門けんぞうへ。ウェブサイト(左リンク)の手作り感も最高です。味は勿論more than best。これで帰っても悔いはない、と言い出す参加者も・・・おいおいそれは違うでしょ!

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永平寺に到着。

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その後松岡にある名刹、天龍寺に拝登。ここに泊まらせて頂くことになります。

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夕食の後は早速夜の坐禅。澤木興道老師の坐禅姿をお手本に副住職の博法さんが丁寧に坐禅指導をしてくれます。

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夜坐

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夜坐の後はお茶菓子を頂き、住職の笹川老師と正法眼蔵随聞記を読みます。

今回のテーマは6-23「学人各々知るべし」。道を学ぶ人が戒めるべき点について。いかに「おごり高ぶらない」かを道元禅師が書いています。本人におごる気持ちがなくてもまわりの人にそう思われてしまうのはなぜか。地元や関西からの参加者の方と一緒に読んで諸感を話し合いました。

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おなじみ「やのやさん」でのおいしい朝ごはん。

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永平寺法堂前にて、ちょうど障子張り替え作務の最中でした。

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運良く永平寺で頂くことができた戒号膳。典座寮にいた頃は自分が作っていたけれどこうして食べるのは今回が初めて、豪華すぎです。

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2日目の夜は応量器という雲水が使う特別な器で作法通りに精進料理を頂きました。

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香湯とよばれる焼茶と、浄水とよばれるお湯で器をきれいに洗います。

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礼に始まり、礼に終わる。食事も大切な坐禅修行のひとつです。

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永平寺流の作務を体験。

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佛性寺と宝慶寺も訪れました。

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帰りのワゴンの中でもさらにアツい会話が繰り広げられます。坐禅で垢を落とした身体から色々な想いが飛び交い東京に戻るのがさみしくなる始末。旅を共にした家族のような仲間達が都市生活に戻っても再び集えるようにと秘密の集会(秘密でもないか)「脱落会」なるものも結成されました。渋谷駅でみなで再開を誓い、今日の日はさようなら、また会う日まで・・・




以上第18回禅の旅同安居のみなさま、お世話になった天龍寺、永平寺、佛性寺はじめ福井の皆様、ありがとうございました!次回第19回禅の旅は2012年5月5、6、7日を予定しています。

2012/04/05

コメント(2)

こんにちは
今回はちょっとグルメな旅だったようですね。
以前に長野で行列に並んでお蕎麦を食べた時、はじめて
「福井のおそばはウルトラ美味しいんだ」
と気付いたことがありました。
また五月にお会いできそうで楽しみにしております。
田中菜子拝

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