写真家 野崎悠の「悠悠自適」

みえているもの

皆さんは今見ているこのパソコン画面、
目に入っている風景はどのように見えていますか?
そのままのカラー?はたまたモノクロ?セピア?
恐らく皆さん見えているままのカラーだと思います。
僕も同じです。

では、目に見えているこの風景を写真に撮るとします。
どのように見えますか?僕は時にもっと鮮やかだったり、
モノクロだったり
とても暗かったり、明るかったり。
鮮やかなカラーとモノクロが同時に見えていたりします。
ちなみに今は右下から光があたり、周りは暗い映像が見えてきます。

撮影するとき、見た目とはちょっと違うけれど、自分が何かから感じた
色彩や雰囲気を見ていることが多々あります。
でもその瞬間に自分に見えている画像を完璧に撮ろうとカメラの設定を
変えているとその瞬間はいなくなってしまいます。(動くものがなくても)

そこで僕は最低限必要な設定だけにしてまずその瞬間を撮影しています。
撮影後PCで現像処理をする段階で、自分に見えていた瞬間に近づけていきます。

デジタルカメラにも現像処理と言われるものがあるんです。フィルムのように。
デジタル一眼レフや、一部のコンパクトデジカメだとJPEG(圧縮された画像)
にするまえの生データを扱うことができます。
この段階だとより細かく様々なパラメータを扱うことが出来るんです。

下の三枚の画像、元の画像は一緒です。
でも僕がこのとき見ていた映像はこの3種類。
それを現像するとこんな感じになります。

mie01.jpg

みなさんも時に違う映像に見えていたりする瞬間ありませんか?
もしあったらそれを写真でも絵でも料理でも踊りでも音でも、
表現してみたら気持ち良くなるかもしれません♪

ゆう

2009/09/29

コメント(2)

素敵♪
私もカメラを撮っていて、時に思ったように撮れずに何度も何度も違う、違うとシャッターをきったことがあるので、とても目から鱗でした♪
撮ってから、その瞬間に近づける!大事なのは、その瞬間を逃さないということですね!!
ふむふむ。
精進してみます(^^)ありがとうございました。

おさと。さんコメントありがとうございます。

後から自分が感じたものに出来るのであれば、
瞬間を残すのが良いかもしれませんね。
どちらも良いんです。
自分が心地よい方を選べばいいと思いますよ♪

たくさん写真撮ってみてくださいね。

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