≪あじさいで彩られた絵葉書です。押し花が趣味の生徒さんに見せてもらいました。≫
みなさん、こんにちは。
僕は今、札幌に住んでいます。
昨日の札幌の夜空は、雲のない穏やかな空でした。
これから来るであろう、寒風の季節を予感させるような、空気の澄んだ空でした。
澄んだ空気を通して、星々がぱちぱちとウインクしていました。
これまで数え切れないぐらい見上げた夜空。
いろんな場所から、いろんな時間に、いろんな人と見上げた夜空。
その星1つ1つに大きさがあり、温度があり、人間が付けた名前があります。
どれがどれかは区別できませんが。
ただ、今、ここから、ものすごーく遠い場所にある星々に何ごとかを託して、
何かあった時、何もない時に、ふと見上げるような関係でいたいと思っています。
さて。
人間の筋肉の動き方には、2通りのパターンがあるようです。
"伸びる"か、"縮む"。
社交ダンスでは、特に前者が重要視されています。
筋肉を伸ばして使う。
そんな使い方が、社交ダンスでは求められています。
少し難しい言葉で言うと、伸筋と屈筋のうち、伸筋の優位が社交ダンスには求められているようです。
息を吐きながら、ふぅ~っと伸ばしてあげる。
腕を通って、小指と薬指から背中につながる筋の伸張を感じながら、
相手を包み込むように、ふぅ~っと伸ばす。
相手との接点を通じて、身体の中心から伸ばした筋肉の動きを相手の身体に送り込み、
受け取り、また送り込む。
そして、アクセントとして、意図的に、きゅっ!、と収縮させる。
そしてまた、ふぅ~っと伸ばしてあげる。
筋肉に注目すると、社交ダンスとは、
「ふぅ~」時々「きゅっ!」の運動だと言えるのかもしれません。
僕の経験を言うと、社交ダンスを覚えたての頃は、
とにかく力が入ってしまっていた気がします(今もそうかもしれませんが・・・)。
先輩や先生から、
「リラックスしろ~。」「力抜け~。」と言われれば言われるほど、
「リラックスしなきゃ!」「力抜かなきゃ!」と、
なぜか、力む方向で応えようとしていた気がします。
筋肉をこわばらせ、引きつった表情で「リラックスしてますよ~」とアピールする。
何とも異様な(?)光景だったに違いありません。
"伸びるところ"と"縮むところ"。
これは、意識の使い方にも似ていると思います。
みなさんは、何か1つのことを考え続けて、
脳みそが"きゅぅ~っ"と縮んでいくような感覚を経験したことはありませんか?
そんな時、みなさんはどうしましたか?
きっと、遠くの景色を見たり、考えるのを中断して違う所に出かけたりして、
環境を変えたんじゃないでしょうか。
そして、"ふぅ~っ"と、ひと息もふた息もついたんじゃないでしょうか。
僕はそうしてきましたし、これからもそうすると思います。
今の時代は、理詰めで考えなければならないことがたくさんあって、
意識が縮んでいく機会が多い時代だと思います。
そんな時こそ、意識の活動範囲を、"ふぅ~っ"と、遠くまで伸ばしてあげる。
視点を遠くに飛ばしてあげる。
そうやって、縮むのとは違う活動を、意識に経験させてあげる。
縮むこともあっても良いけど、伸ばすことはもっとあっても良いんじゃないかな~。
伸びるところと縮むところ。
筋肉に限らず、ものの考え方にもその2つがあっても良い気がします。
2つがバランス良く各々の中に共存できれば、
きっと人生はもっと彩りに満ちていくんじゃないでしょうか。
そんなことを夢見ています。
今回はこの辺でzzz
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