社交ダンスインストラクター井上淳生の「A little star in our body」

#10 いま、これをやる意味

 

CIMG2551.JPG≪ピラティスのレッスンを受けることにしました。自分の体を見つめなおす良い機会です。≫ 

 

みなさん、こんにちは。


久しぶりの登場です・・・


札幌はすっかり寒くなりました。


陽のかげりとともに、

空気の層が一段も二段も下がり、

冷気と暖気の交代劇が繰り広げられています。



僕は、生徒さんにレッスンをする時に、

最初に、エクササイズをしてもらうようにしています。


いきなり踊りません。

 

 

もちろん人にもよりますが、

ステップに入る前に、

身体感覚を確かめてもらうようにしています。


身体感覚はその日その日で、変わります。


 今日はバランスが良いな。

 昨日に比べて、肩甲骨と股関節のジョイントに違和感があるな。


などなど。


そういう感覚を確かめてもらってから、

ステップに入りたいと、僕は思っています。


 呼吸と連動させて、肩甲骨の解放感を確かめてもらったり。

 股関節の内旋、外旋を確かめてもらったり。

 朝顔のツルが、にょきにょきと支柱をよじのぼるような動きをしてもらったり。

 

いろいろなエクササイズを

してもらうように心がけています。


その時に、気をつけていることがあります。



それは。



理由を伝えること。



なぜ、このエクササイズをやるのか。


それを、理解してもらうことです。


 

 この人は、私をどこへ連れて行こうとしているんだろうか?


何かを教わる時、

こういった疑問が僕たちの内部に生まれると思います。


教わる生徒さんも、


何でこんな動きをしなくちゃいけないんだろう?

ダンスにどう関係するの?


最初はそう思ったはずです。



僕は、「社交ダンス」を、

 

「身体を動かす」

 

という大きなカテゴリーの中でとらえるようにしています。


 

「身体を動かす」という大きな幹から、

「社交ダンス」という枝が1本出ている。


そう思っています。


なので。


陸上競技も、柔道も、バレエも、ヒップホップも、

ヨガも、水泳も、合気道も、

全部、「社交ダンス」の兄弟だと思っています。


だから。


「身体を動かす」という大きな活動の一部として、

「社交ダンス」という細分化されたジャンルがあるということを

自覚していたいと思っています。


 

なので。


少々、まわりくどくても、

自分の身体の動かし方というものを先に持ってきて、

確認してもらって、

 

それから、

 

「社交ダンス」という細い道へ入っていく、

というのが筋としては正しいのかな。


そう思っています。


 

自分が導かれる地平について、

ある程度のイメージを想像できないと

その先へ進もうとする意欲がなくなってきます。


みなさんもきっとそうだと思います。


いま、これをやる意味が分からなければ、

持続するのは難しいですよね。


何の役に立つか分からない動きを、

延々とさせられても、飽きるし、苦痛です。


僕は、そうなってもらいたくないので、

ぼんやりながらも、

いま、これをやる目的を伝えるようにしています。


 この動きは、このステップのここに役立つんですよ。

 この時の腕の伸ばし方は、こういう振り付けに活かされますよ。


そうやって、

いま、この瞬間に取り組んでいることを、

実際の踊りにリンクさせて理解してもらう。


誰かに何かを教える時には、

理由を提示することが大切なようです。

 

でも。

 

このことに、納得のいかない自分もいます。

続きは次回に。

 

 

今回はこの辺でzzz

 

2009/10/23

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